イーサリアムのThe Mergenの進行状況

The Mergeの進行状況

先月末にGoerliネットワーク上でのシャドーフォークでMergeクライアントのテストが行われました.

https://www.trustnodes.com/2022/03/24/ethereum-readies-goerli-for-proof-of-stake-merge

4月2日に行われたDev Coreのミーティングで以下のようなコメントがあったようです.

“今週行われた最初のシャドウフォークでは、クライアントでタイムアウトに関連するいくつかの問題が見つかりました。2回目は、心強いことに、少しスムーズに進みました。我々は月曜日にGoerliの3回目のシャドーフォーク、そして来週後半にメインネットのシャドーフォークを計画している!"- と eth1 のコーディネータである Tim Beiko はコメントしています.


つまり問題はあったが今週後半にメインネットをシャドーフォークして検証を行うということです.しかしメインネットでのフォークは実際に稼働しているイーサリアムネットワーク上なので,ちょっと予想外です.

"メインネットシャドーフォークは、メインネットの条件下でThe Merge後のノードがどのように振る舞うか、大きなブロック、状態、履歴がノードの同期、安定性、パフォーマンスなどにどのように影響するかについてのデータを収集する素晴らしい方法となるでしょう "とTim Beikoはコメントしています.


シャドーフォークはメインネットのブロックをミラーリングしてレプリカを作り,そのレプリカをBeacon Chain上のProof of Stake(PoS)チェーンと”会話”させるという,The Mergeの中間みたいなものです。これらはExecution Payloadと呼ばれるものです.

現在稼働中のBeaconチェーンは私が間違っていなければ,このExecution Payloadを持っていません.来週には実際に搭載される予定です.

そうすることによって開発者は,Stakerだけがすべての取引承認作業を行うようになったときに,ネットワークがどのように動作するのか,より明確に理解することができます.

テストネットの後、こんなに早くメインネットで行うということは、開発者はおそらくメインネットで行う十分な自信があるのでしょう.

しかし,シャドーフォークにはブロックが紛失したり,何らかの方法でメインネットにたどり着いたりと全くリスクがないわけではありませんが,そこは黙認しています。

私は、Rikbyのように最初にフォークする他のテストネットがあると思っていたので、これはちょっとした驚きですが,これは今までとは違う種類のアップグレードであり前例のないものであることを示しています.

つまり移行が非常にスムーズであることを確認するために、あらゆることを行っているのです.

そして,何年もの開発と何ヶ月ものテストを経て開発者は今,稼働中のイーサリアムメインネット自体で物事を行うことができる段階に到達しているのです.

これは6月のターゲットはまだ有効であることを示しています.もちろんそれは最終的に日程がフィックスされているわけではなく、ブロック番号が設定されるまでは正式な決定ではありません.しかしこれまでの開発速度を考えると、あと2ヶ月の改良でブロックを設定する段階に到達できるはずです.

まとめ

Week in Ethereum Newsの議事録を見る限りでは,4月後半までにパブリックテストネットでMergeの実装が行えなければ,Difficulty Bombの再延期が決定されるとあります.時間的な余裕を見ると2ヶ月以上は延期される可能性が高くなってきました.やはり早くても8月頭,開発者も人間ですからバケーションシーズンなどを考えると9月のレイバーデー休暇あたりが確率としては高そうです.

つまり,後数ヶ月間は間違いなくETHをマイニングすることは可能という事です.今年の夏はThe Merge前のボーナスタイムと思ってギリギリまでETHをマイニングで獲得しようと思います.




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