LidoのETHステーキングシェア
はじめに
Dune Analyticsのデータによると,リキッドステーキングプロバイダーのLidoは,Eth2 Beacon Chainにステーキングされた全ETHの29.14%を占めており,単一で最大のETHステーキングサービスとなっています.このプロトコルは,リキッドステーキングの分野の先駆者であり同分野で90%の優位性を誇っています.第2位のステーキングプロバイダーはKrakenで8.75%,次いでStaked.usで3.33%,私がMaticのステーキングで使用してるstake.fishは2.34%となっています.
ETH 2 Staking Deposits
ビーコンチェーン
イーサリアム開発チームは2020年12月にBeacon Chainを立ち上げ,ネットワークのPoS(Proof of Stake)への移行に道を開き,Hodlerが初めて自分のETHをステーキングできるようにしました.
しかしステイカー(ステーキング参加者)は,The Mergeと呼ばれるイーサリアムの待望のチェーンマージ後に将来のアップグレードが完了するまで,資金を引き出すことができません. このチェーンマージは,今年の第3四半期に実施される予定です.長年にわたる出金機能の欠如は,Lidoのようなリキッドステーキングプロバイダーの出現を促したと考えられます.
リキッドステーキングプロバイダーは,ユーザーがETHをステーキング時にスマートコントラクトとプールへロックされるとその代替として取引可能なトークンを受け取ることを可能にし,市場で流動性を維持しながらステーキング報酬を得ることを可能にします.ソロバリデータは,ノードを実行するために少なくとも32イーサをロックする必要がありますが,これらのプラットフォームは小規模なETH Hodlerがステークにアクセスすることも可能にしています.
Rocket PoolやStakehoundなどのライバルも流動的なステーキングサービスを提供していますが,Lidoはこのセクターの紛れもないリーダーとして台頭してきました。
現在,およそ3.4M ETHがLidoを通じてステークされており,そのプロトコルは51,754人のステーカー達を代表しています.Rocketpoolはセクター全体の4.4%にあたる166K ETHで2番目に大きなリキッドステーキングサービスであり,次いで63K ETHまたは1.7%でStakehoundが続いています.
Lidoは現在,DeFi Llamaによると,107億 USDのTVLでイーサリアムの第4位のDeFiプロトコルとしてランク付けされています.また,クロスチェーンTVLでは190億 USDで2番目に大きなDeFiプロトコルです.また、約80億USD相当のTerraがLido経由でステークされています .
ETHの流入
Beacon Chainへのデポジットは最近,The Mergeを見越して急増し,3月中旬には532,448ETHと,週間流入量としては2番目に多いETHがステイクされました.その後,入金量は鈍化し,4月中は今のところ毎週およそ25万ETHが振り込まれています.
現在,イーサリアムの流通量の約9.9%にあたる1180万ETH以上がステーキングのためにロックされています.現在,Beacon Chainでノードを運用しているバリデーターは366,789名です.
The Mergeの予想日もここ数カ月で大きな憶測の対象になっています.多くはアナリストが6月頃に行われると推定していますが,開発者のTim Beiko氏の最近のTwitterのコメントでは,アップグレードは "数カ月後 "まで行われないと示唆されています.
まとめ
Lidoが最大のETHビーコンチェーン上のステーキングプールとなっており,特にステーキング時にETHがロックアップされてもその代わりとなるstETHを受け取れ,それをDeFiで運用できるので人気があります.私も悩みましたが,ほとんどの資産はCoinbase Oneの保険対象になるのでCoinbaseへ移転しETH2にロックし,10%から20%をKrakenでステーキングすることを決断しました.これは,PoSへの移行を見据えてStaking プールの偏りを無くすことに貢献したいこととKrakenはクライアントソフトの多様性維持に協力的な姿勢を見せているからです.老舗暗号資産取引所ということもありますが,大きなハッキング被害を受けていないセキュリティーレベルの高さが決断の決め手になりました.FIDOハードウェアキーによる2重要素認証にも対応しているのでこちらは指紋認証機能がついたハードキーを購入しようかなと考えています.
実は資産の移転はまだ終わっていません.今徐々に資金をBlockfiから引き出して動かしているところです.
コメント
コメントを投稿