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SolidX Bitcoin Trust ETFの申請却下

 今月末に発表されると思われていた2番目のBitcoin ETFの判断がSECから発表されていました. https://www.sec.gov/rules/sro/nysearca/2017/34-80319.pdf やはり前評判通り申請は通らず,これからも状況が好転する見込みはないように思えます.  ビットコインの相場は今月中旬のSECの最初の判断よりは落ち着いているようですが,4月に入ってから大きく下落する可能性は残っていると思われます. 注目なのは中国で主要ビットコイン取引所における身元確認の方針が固まり引き出しが再開されそうなことですが,こちらもネガティブ要因に働きそうな気がします.  いっそのこと暴落してショック療法的にスケーラビリティーやハードフォークの問題に決着をつけて欲しいところです.

仮想通貨のマーケットシェアの現状

3月15日に米国証券取引委員会によって初のビットコインETFが承認されるかと思われましたが,見事に否決され,今月末には2番目のETFの件についても判断が公表される予定です. ビットコインはスケーラビリティーに関連した分裂問題が再燃して,Bitcoin Unlimitedを支持するマイニングプールがDDoS攻撃を受けてダウンするなど話題満載の数週間でした. そんな騒動の影響か仮想通貨全体のビットコインのシェアはハードフォークの不安から大きく減少してきているのが現状です. 3月25日の午後3時段階でマーケットシェアをまとめてみました. 1位. Bitcoin (BTC), 1 BTC = 950.92 ドル, 市場規模: 154億ドル ( 約1兆7千億円) 2位. Ethereum (ETH), 1 ETC =  51.06 ドル, 市場規模: 46億ドル (約5千億円) 3位. Dash (DASH), 1 DASH = 96.41 ドル,市場規模: 7億ドル(約8百億円) ビットコインがここ2週間で大きくシェアを落として現在は全体の66.9%程度のようです. その一方でEthereumとDashは大きく価値を伸ばして,ビットコインのハードフォーク懸念の恩恵を受けているようです. 現状ビットコインのハードフォークは現実的に起こると私は思っていますが,どちらにせよ現状ではトレードで利益を上げるならまだしも積極的に長期保有のために現物を買う理由は見当たりません.逆にEthereumは大きくシェアを伸ばしており第2世代のブロックチェーンを使った仮想通貨としてまだ潜在的に成長していくと考えています. ビットコインはマイニングで個人が利益を出すのは難しい状況ですが,EthereumとDashはGPUやASICマイナーが手ごろな値段で手に入るので,趣味としてやってみるのも面白いかもしれません.少なくとも現状の価値水準であれば,初期投資は最短60日程度で回収できるようです. 個人的にはビットコインの分裂騒動が収まるまでは,追加投資はすべてEthereumに振り分けようと思っています.またDashのマイニングも面白そうなので自分でハードウェア購入も検討しているところです.

ビットコイン相場 3月22日 2017年

ビットコインの値段はブロックサイズをめぐる議論と対立の懸念で週末一気に926ドルまで下落しましたが,その後一気に1100ドル代まで回復を見せつつまた1000ドル切るレベルまで下落のアップダウンが続いてる状態です. ハードフォークで独立を狙うBitcoin Unlimitedですが,当初懸念されていたように多数のバグが見つかっているようで,ついにソースコードを一時非公開にして対策を行っているようです.中国のグループにとっては中国人民銀行の影響でビットコインの取引による利益があげずらい状況が続く限りマイニングが主な収入源ですし,SegWitやlightning networkなどの技術は彼らのマイニング収入を脅かす存在にしか写らないようです.ただ自分たちの利益を追求していく姿は徐々に自滅していく運命にあるような気もします. ビットコインの上げ下げはハードフォークに備えて利益確定しつつ,価格下落を待っているようにも見えますが,これからどうなっていくのか注視いく必要がありそうです.

ハードフォーク時のCoinbaseの立場

週末大荒れの相場でしたがやっと1040ドル代で落ち着きだしたBitcoinですが,Coinbaseがハードフォークが起こった場合の方針を発表していました. どうやらCoinbaseもビットコインコアのXBTのまま扱っていくようです.もしハードフォークが起きた場合には市場の様子を見ながらBitcoin Unlimitedを新通貨として取引通貨に加えるか検討していくようです. これで立場ははっきりしたので,あとは分離直後の混乱で値段が大幅に暴落するなら現物を追加購入しようかと思っています.スムーズにいけばSegWitもアクティベートされ現在のスケーラビリティーの問題も解決していくと思います. できれば同時に中国に偏っているマイニングリソースがほかの地域に分散してくれると長期的な安定性という意味では望ましいですが... 以下は Coinbase発表文 の翻訳; Bitcoin CoreおよびBitcoin UnlimitedへのBitcoinプロトコルのハードフォークがCoinbaseアカウントにどのような影響を与えるかをお客様に通知したいと思います. 今日のCoinbaseプラットフォームでサポートされているBitcoinの唯一のバージョンはBitcoin Coreであり.現在BTCというシンボルで表されています. 将来のBitcoin Unlimitedのサポートは,市場の状況やプロトコルの安定性に応じて提供される可能性がありますが,提供されるかどうかは保証できません. ハードフォーク時に両方のブロックチェーンにアクセスすることを希望するお客様は,ハードフォーク中に何が起こるか,またはアクセス可能であるかどうかを保証することができないため,保有するBitcoinをCoinbaseから引き出しておく必要があります. もしあるチェーンがマイナー、ユーザー、取引所からの圧倒的多数の支持を得た場合,私たちは将来,チェーンの名称を変更したり,特定のチェーンのサポートを中止する権利を留保します. 顧客の資金の安全を確保することが最優先事項です. Bitcoinプロトコルのハードフォークが発生した場合、Coinbaseは、replay 攻撃、ネットワークの不安定性の可能性など、ハードフォークによってもたらされる技術的リスクの評価が行われるまで、ビットコインの入出金を一

Bitcoin分裂するかも?

 ここ最近のビットコイン界隈の情報を見ているとBitcoinの分裂は避けられないようです. http://fortune.com/2017/03/19/bitcoin-hard-fork/ Bitcoin Unlimited (ブロックサイズを可変にする)を支持するグループはビットコイン聯盟期から支えてきたマイナー集団が中心のようですが,どうも彼らは市場が望む望まないにかかわらず,ハードフォークを実行したいようです.確かに初期のころから参加しているグループにしてみたらハードフォークで混乱が起きビットコインの価値が現在の半分になろうがもう十分利益は出ていますし,むしろ独立して自分たちのコントロール下に置きたいようです. 金曜日に発表されたビットコイン取引所による共同声明によってBitcoin Unlimitedは新通貨として扱われるようです. おそらく分離した場合,Bitcoin(XBT)は既存ネットワークの互換性を重視するグループが多数を占めることになるのでSegWit無事承認ー>アクティベートされ取引時間短縮とコストの削減にもなってよいことのようにも思えます.2つに分離した場合どういったことが起こるかこれからも注視していきたいです.

Bitcoin.comが大規模DDoS攻撃を受けている模様

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数日前から開始されたBitcoin.com及びサブドメインに対する大規模なDDoS攻撃が過去48時間にわたってさらに高まっているようです.これは明らかにブロックサイズとスケーリングに対するビットコインコミュニティー内での意見の相違をターゲットにしているようです. 今週Bitcoin.comはBitcoin Unlimitedをコアにしたビットコインクライアントのマイニングプールをオープンしたところでした.おそらくBitcoin Unlimitedを支持しない個人か組織によるDDoS攻撃でBitcoin Unlimitedを支持するマイナーとそのネットワークを停止させようとしていると思われますが,同時にビットコインの値段も降下中(936 USD at EST 17:18 3/18/2016)です. どうもビットコインコミュニティー内での対立は実力行使の段階に移行してしまったみたいです.3月15日の例を見るとSECによってETFが認められる気配はほぼ皆無ですし,今後数日間はかなり色々な問題が顕在化していきそうです. 個人的にはSegWitを支持します.もしハードフォークが発生した場合ビットコイン価格がどうなるのか不明ですが,このままだとEthereumと同様に分裂して混乱が発生する可能性はありそうです.

ビットコインの定期預金?

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BitcoinのFaucetサイトとして有名な freebitco.in がsaving account (定期預金)を始めたみたいです.仕組みはビットコインをfreebitco.inに振り込むと0.0003BTC以上の残高から年率4.08%(一日換算で0.0109589%)利子が支払われるようです.開設した主な目的はFaucetやゲームの利用者に支払うビットコインを確保するためのようです. どういう仕組みなのかは理解できませんが,ビットコインの取引とマイニングで得た利益を利子として支払っているのかもしれません.  一応2013年からサイトを運営しておりマイニングの実績もありますが,ハッキングされて全額引き落とされても文句は言えないし突然消滅しても振り込んだビットコインが返ってくる保障はありません.運営主体がよくわからないのであまり大きな額は振込みたくありませんが,小額で試してみるのは面白いかもしれません.でも年率4%程度の利子ではちょっとリスクが高い気もしますが…

Bitcoin unlimitedは新通貨

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 ビットコイン取引所が連名で、ビットコインの分裂が起こった場合には本流であるBitcoin Coreを(BTC or XBT)と認めると共同声明を発表しました. https://corp.zaif.jp/info/4055/ http://www.coindesk.com/bitcoin-exchanges-unveil-emergency-hard-fork-contingency-plan/  ビットコインにはここ数年スケーラビリティーの議論がなされており,新たに登場したBitcoin Unlimitedがハードフォーク(互換性のないアップデート)により分離独立する危機感が高まっていました.  この共同声明でBitcoin Unlimitedを支持するグループへ分離するなら新しい仮想通貨(BTU or XBU)として扱うと警告し,ハードフォークによって予想される混乱を最小限に抑えようとしているようです. Bitcoin CoreではSegWitをスケーラビリティーの解決策として提案してきましたが,まだ移行に必要な賛成票が十分集まっていないのが現状です.今回の共同声明で取引所の姿勢が明確化されたことでコアの開発者側,マイナーコミュニティーに変化が起こることを期待します.

Coinbase ビットコインWalletのセキュリティー

Coinbaseでは2種類のビットコインWalletが利用できます. 通常のビットコインWallet 通常のWebベースのサービスでユーザーがパスワードとユーザー情報を安全に保管する責任を負います.Coinbase自体はベンチャーキャピタルから1億ドルの投資を受けてそれなりに強固なセキュリティーのシステムを構築しています.事実上政府公認のビットコイン取引所を運営しているので突然消滅なんてことは簡単には起こらないと思います. ただし現時点ではFDICの保険対象にはならないので何の保障もありませんが. Coinbase Vault もうひとつのサービスはBitcoin Vaultアカウントでこちらは大量のビットコインを安全に保管するために準備されているようです.このアカウントにビットコインを移動させた場合,引き出すためには複数の認証が必要になります.引き出しには48時間かかりその間に登録されてるユーザーから認証が行われない限り取引はキャンセルされる仕組みになっています. Coinbaseの情報によると98%のビットコインはオフラインで保管されておりたとえCoinbaseがハッキングを受けても引き出しは困難になっているようです. Coinbaseの口座から使えるデビットカード  Shift paymentsがCoinbase口座とリンクして使えるデビットカードを提供しています.これを使えば普通の銀行が発行するVisaカードと同じように日常の買物が可能なようです.Visaの手数料がかかりますが,それでもどこでも自由に使えるのはメリットあるかもしれません. https://www.shiftpayments.com/card

Ethereumが急上昇

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先週末にBitcoin ETFのSECの判断が出てからその他の仮想通貨が上昇中みたいです. 自分も今日一週間のEthereumの値動きを確認したところ 121.74 %の驚異的な伸びです. この上昇トレンドがどこまで続くのかわかりませんが,一部では45 USDぐらいまでは行く可能性があると報告されてました.ちょっと急激な上昇で反動が怖いですが,今週末また色々起こりそうです.

COINBASE使い方

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まずは口座を開設してみる トップページ右上隅のSign upをクリックするかemailアドレスを入力するところから手続きが始まります. Sign upのページが開いたら必要事項を入力します.名前とemailアドレス,パスワードを入力して居住している州を指定します.規約とプライバシーポリシーのチェックボックスをクリックしてチェックマークが入ったのを確認したら"CREATE ACCOUNT"をクリックします. すぐにアカウント作成の確認メールが届くのでメールの中の"Verify Email Address"をクリックして次の手続きステップへ進みます.2重認証に使う携帯電話番号と身分証明書の登録,支払い方法の順に登録していくとBitcoinとEthereumの購入が可能になります. Coinbaseでの売買と送受金 アカウントの作成が完了したらWeb Wallet にログインして使用してみましょう.画面設計はすごいシンプルでトータルの資産額と各通貨の保有額サマリー,直近の取引履歴と現在の仮想通貨のUSD換算相場が表示されます. Bitcoinアドレスは左側のタブからAccount をクリックしてBTC Walletを選択します.右上にWallet addressがあるのでそれをクリックするとQRコードとアドレスが表示されます. 送金してもらう場合には送金元にこのアドレスを伝えて,ビットコインを送信してもらいます.受信履歴はTransactionsとして表示されクリックすると詳細情報が確認出来ます. 次は購入と売却の場合は"Buy/Sell"をクリックします.購入したい仮想通貨(BitcoinかEthereum)を選択してPayment methodを選びます.そして購入したい額を入力して注文を確定します.場合によっては数分かかりますが,クレジットカードの場合にはすぐにアカウント情報に購入したビットコインが取引に使用できる状態になるはずです.売却する場合はSellをクリックして今度は送金先を指定します.銀行口座に振り込む場合には数日かかるので通常はCoinbaseの自分のUSD口座を指定することになります. 購入上限額はクレジットカードで登録したば

CONBASEのレビュー

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仮想通貨の取引にはWalletの開設と取引所を利用する必要がありますが,私は大手のCoinbaseを選択しました.簡単なレビューを掲載しておこうと思います. COINBASEとは? 世界一のビットコインブローカーで2017年現在,33ヶ国から利用でき610万人のユーザー数を誇ります.取引所として現在はGDAXを運営しており,一日大体6.0 - 7.0kビットコインを扱ってるようです.昨年日本のMUFJグループが出資したことでも有名ですが,残念ながら日本から利用できません. https://www.coinbase.com/join/588803c4b87703007ba550a0 Coinbase Partners with BTMU 長所 高い流動性と購入上限額 新規ユーザーでも簡単にビットコインが取引可能 クレジットカード決済であれば即時に購入可 短所 購入方法が限られてること 個人認証として身分証明書の提示が求められる  もしかしたらユーザーのビットコイン使用履歴を追跡してるかも   COINBASEの利用方法  webベースのwalletサービスのなのでランダムのパスワード設定と携帯電話番号による二段階認証を設定したほうがよいと思います.一部の州を除いて米国内であればどこでも利用できます(残念ながらハワイからは州法の改定でサービスが終了したようです).   支払い方法は主に2種類で銀行送金が手数料1.49%で5-7日,クレジットカード決済が手数料3.99%で即時購入可能です.試したことはありませんが,Paypalも利用できるようです. 2種類の仮想通貨を扱っていて,ビットコインとEthereumが利用できます. プライバシー ビットコインとEthernumともにそのもともとの仕組み自体は高い匿名性を持っています.しかしCOINBASEで取引するためには本名,住所,携帯電話番号,emailアドレスなど特定できる個人情報の入力が求められます.また免許証などのID提示も求められIP アドレスも監視されるので,匿名性はほとんどないと思っていいでしょう.ただし現時点ではソーシャルセキュリティー番号の提示は求められませんでした.アクセスログはアカウントから簡単に見られるので不正アクセスには強いかもしれません.

ビットコイン上場投資信託(ETF)の申請 SECによって否決

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ビットコインを用いた上場投資信託(ETF) の申請に関して米国証券取引委員会(SEC)が3月10日のEST 16:00に否決した旨を通知しました. https://www.sec.gov/rules/sro/batsbzx.htm https://www.sec.gov/rules/sro/batsbzx/2017/34-80206.pdf   Facebookの創業時に深くかかわり後に裁判の結果和解したWinklevoss兄弟が創業した Bitcoin Trustが3年前に申請したETFの審査結果がやっと発表されました.SECは大半の取引が米国外で行われていることや不正取引を防止する対策や設計が不十分として否決したようです.  また法律上(税法)の扱いも不明瞭ですし,まだ関連する法整備が必要なようです. ビットコイン価格はこの発表直後に一気に売られましたが,想定外の強さでまた1200ドルを超える水準まで回復してきています.なぜここまで相場が持ち応えてるのか理解できませんが,ビットコイン取引や投資目的で購入している組織や個人はこれからも相場の上昇を信じてビットコインを保持しているのかもしれません.

仮想通貨投資事始

しばらくブログをほったらかしにしてましたが,久しぶりに再開してみようと思い立ち最近話題の仮想通貨を中心に自分の投資体験を記録していこうと思います. きっかけは去年の夏からじわじわと仮想通貨,とくにビットコインの値段が上がり続けてることです.つい最近も1BTCがUSD換算で金の1トロイオンスの値段を超えたことや,ビットコインの上場投資信託(ETF)の審査結果がSECから発表されるなど色々話題沸騰中です. 残念ながらSECからビットコインETFの許可は下りませんでしたが,これからも色々面白いことが起こりそうです.  ここでは自分の体験を中心に記録していくつもりですが,ビットコインだけでなくEthereumなどほかのブロックチェーン技術を使った仮想通貨も紹介していけたらと思っています.