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SegWit 2X (BIP91) Lock in

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ついこの間,BIP91がほぼ確実になったと思っていたところもう今日の時点で支持ブロック数はロックインに必要な80%を超えて,支持率は90%に迫りそうな勢いです. これによってSegWit 2Xの最初の段階は8月1日まで計画通り進み混乱はひと段落着けそうです.BitCoin Cashなど分岐を試みるようですが,まったく新しいビットコインとして扱われるのでハードフォークというよりもただ単にビットコインから派生したアルトコインとしての道を歩むようです. 次の課題は秋ごろに予定されているハードフォークですが,こちらはテスト期間が足りるのか不安材料はありますが,それまでにはコア開発者,マイナー,取引所含めて妥協案に到達し遅延があったとしても最終的には2MBの案に収束していくと考えています. SegWitとBitCoin Unlimitedの分裂騒動とやや似た状況で激しい価格の上げ下げはありましたが,SegWitのアクティベーション後にLightning Networkなどが本格稼動すれば,今まで問題になっていたことは一気に解決できそうです. 8月1日の勝負はすでに決しているので秋口がまた山場になりそうです.まとまりのない集団に見えるのに意外と合理的な選択をしていくのでこういうガバナンスの方法もあるのかと興味深く観察しているところです.

Segwitとビットコインの分裂騒動

先週末にビットコインは一気に下がりましたが,また2300ドル代まで回復して上げ下げの激しい状態が続いてます.最近の日本のニュースを見ているとSegWitの概況やビットコインの分裂騒動が一般経済誌や新聞にも掲載されていてちょっと驚いているところです. 各取引所ともに8月1日にUSAFが行われた場合に取引を一時停止するようですが,このままいけばBIP91が採用されるので分裂はそれほど深刻な事態にはなら無そうです. 現在はSegWit2xが無事に80%以上の支持を受けているのでロックインまで徐々にブロック数を増やしてシグナリングが開始できるでしょう( https://coin.dance/blocks ). 8月1日後はさらなる駆け引きが予想されており,Bitcoin ABC, USAF, やSegWit 2Xなど今年の秋まで決着はつか無そうです.EthereumもICOによって急速にマーケットシェアを獲得したもののスケーリングの壁にぶち当たり急落を経験しましたが,また徐々に戻ってくることを期待しています.今日の夕方の時点で240ドル程度までは回復しましたが,需要と供給のみにコントロールされる恐ろしさを痛感したところです. ライトコインはむしろ堅調さを見せて安定的に利益を出せています.それでも振れ幅は大きいのでトレードでは利益を出しやすい状態が続きそうです. 今後数週間は激しい値動きが続きそうですが,粛々とマイニングしつつ価格動向を見守っていこうと思います.

Segwit 2X deployment schedule until 1st of Aug

Silvert協定,NY合意を経てついにSegWitの有効化が目前に迫ってきましたが,USAFとの兼ね合いやマイナーの強行姿勢に反発するグループが現れるなどまだ内輪もめが続いています. とりあえずSegWitロックインまでのスケジュールは以下の通りです. 7月14日ーBTC1の展開 ->一般ユーザとマイナーには影響は及ばない 7月23日ーBIP91のシグナリングをスタートー>一般ユーザーには影響せず,BTC1ノードが稼動しだします. 7月25日ーBIP91のアクティベーション(早期の場合)ー>うまくいけばここでBIP91がロックインして有効化されます.一般ユーザーはまだ影響を受けません.マイナーでBIP141を支持しブロックをマイニングしてる場合は拒否される可能性があります. 7月29日ーBIP91の有効化期限ー>ここで有効化されない場合にはビットコインのブロックチェーンが分岐する最悪の事態が発生する可能性があります.おそらくそれは誰の利益にもならないので,SegWit有効化が行われるでしょう. 7月31日ーBIP141の有効化期限ー>厳密に言えばここがマイナーにとってまた重要な決断の日になりますが,これはあまり問題にならないと思います. 8月1日ーUSAFによるBIP148の有効化ー>SegWitはこの時点で確実にアクティベートされると思うのでブロックチェーンの分岐は起こらないと考えられます.もしBIP91がうまくいかないとやや混乱しますが,BIP141はその後にロックインされるのでやはり分岐は起きないでしょう.最悪のケースはどちらもうまくいかない場合ですが,さすがにそこまでみんな馬鹿ではないので心配する必要はなさそうです. ここまではおそらく順調にいくと思われます.しかし問題になるのはそのあとにもまだ内紛が続く可能性があることです.そちらは次回紹介しようと思います.

Mining GPU release

ETHマイニングを始めて一月経過しましたが,相場は加熱が収まり調整はほぼ終わったように思います.以前紹介したようにNVidiaがGTX-1060とほぼ同じコアを使ったマイニング専用チップを作っていると噂されてましたが,各社からついにGP106-100として発表されました.同時にRX470を専用にチューニングしたAMDのマイニング用グラボも発表され今月から欧州とアジア地域で販売開始されたようです.残念ながら北米ではebayで香港経由で購入するしかありませんが,どれぐらいの性能が期待できるのか大変興味があります. Radeon Vegaも正式にリリースされましたが,プログラムの最適化がまだ進んでいないのでHBM2メモリの帯域幅を生かしきれないと思うのでこれから数週間様子を見てみようと思っているところです. ちなみにASUSが発表した資料からGP106-100はGTX-1060と比較して3割程度ハッシュレートが上がるらしいのでこの発表が本当であればシングルカードで23 MH/sで最適化されてないRX580と同程度の性能になるようです.こうなってくると消費電力との兼ね合いでAMDの優位性は徐々に薄れていく可能性がでてきました. 私は報告が上がってくるのを待っている状況ですが,ほかのプロジェクトとの兼ね合いでRadeon Vegaを狙おうかと悩んでいるところです.