T-rex miner 0.25.12更新

はじめに

Nvidia系のGPUを使用しているマイナーは必ずと言って良いほど推奨されているT-rex minerですが,約3日前に最新版のT-rex miner 0.25.12がリリースされました.自分はあまり頻繁にソフトウェアを更新していませんでしたがどうやらLHR搭載のカードではハッシュレートの向上が見込めるようなので早速試してみました.


使用機材

私の保有機材のうちメインマイニングリグではRTX3070 non-lhr X 3構成で動かしているので,別に今回のアップデートでハッシュレートが向上することはありません.一番恩恵を受けそうなのがWin10でRyzen 9 5950xとRTX3080 LHRを搭載しているマシンで今回はこれに導入してみました.Windowsのドライバはハッシュレートが落ちるのでわざと472.47という古いバージョンを使用しました.T-rex minerのリリースノートを見る限りでは最新版のドライバ512.xxでも問題なく動作するようです.ここで使用したRTX3080 LHRは10GBメモリのモデルなので古いドライバーでも問題ありませんが,12GBのモデルは最新版のドライバでしか動作しないので注意が必要です.


ソフト導入とベンチマーク結果

ソフト導入と言っても以前使っていた.batファイルを新しいインストールディレクトリーにコピーしただけで新規でオプションはいじっていません.このままメモリオーバークロックをさせずにLHRのオートチューニングを走らせました.

ベンチマーク結果は以下のようになります.


このGPUはMSIの3連ファンで冷却は悪くなさそうですが,シリコンロットが完全にはずれでLHR ロックがかなり低いハッシュレートでもかかってしまいます.以前は60MH/sが最大値でした.上記のように最新版のt-rex minerを導入するだけで,ハッシュレートは63から65MH/sまで向上しました.メモリ温度も100°Cまで上昇しているのでちゃんと機能しているようです(ただケースのエアフローは増やす必要がありそうです).

結論としては数%のハッシュレートは同じ消費電力レベルで実現可能です.デュアルモードのマイニングに対応しているので冷却に余裕があるマシンなら他のコインとの同時マイニングは可能でその場合はLHRをほぼ100%回避可能です.

キャリブレーションが終わって熱的に安定してきたらメモリのオーバークロックも試してみようかと思っていますがその前に冷却をどうにかしないとオーバヒートでサーマルスロットリングを起こす可能性が高そうです.今はRTX3090との入れ替え待ちなので,メーカー保証を受けられない改造は避けていますが計画が変わったらバラしてサーマルペーストとグラファイトシートなどを追加して使い続けるかもしれません.


まとめ

久しぶりにt-rex minerを最新版に更新を行いました.今回のアップデートでLHRのカードで数%ハッシュレート向上が見込めることが確認できました.Ethereumマイニングの終わりが見えてきてあまり機材を新規に導入したくない人には朗報です.安定して動くかはこれから検証が必要ですが,手元にLHRのカードがある人は是非試してみてください.




コメント

このブログの人気の投稿

ETHマイニング Phoenix minerの設定方法

ETHマイニング TeamRedMiner設定方法

CONBASEのレビュー