ETHマイニングリグを新規作成 (Core i3 + Vega64 X 2)
はじめに
ETHのThe Mergeが今年中に控えていますが開発者をまとめているTim Beiko氏のTwitter での発言で6月には間に合わないことをついに認めました.順調に行っても作業工程的に9月まではかかると予想していましたがその通りのようです.したがって今年のQ4ぐらいまではETHマイニングは可能だということになります.ある種の賭けでしたが,2月と3月に新規でGPUを購入したのは正解でした.
さて,本来であればebayで不要になったGPUを売却するべきですが,数ヶ月間マイニング可能期間が延長されるのであれば話が違ってきました.悩みましたが,手元に余っているVega64系統のカード2枚を使って急遽新規でマイニングリグの作成を行いました.今日はその制作過程とHiveOSでのベンチマーク結果を紹介します.
リグパーツの選定
Moneroの値段は幸運にも上昇していますが,CPUマイニングの拡張は諦めました.そこで近所のパーツショップですぐ手に入る最安値のCPUと適当なATXマザーでリグを組むことに決めました.定番はCeleronですが,生憎今は古い世代の安いチップがNeweggで販売されているだけなので,今回は数十ドル余分に払って在庫処分中のCore i3- 10105(LGA1200)とB560のマザーボードの組み合わせました.
購入したパーツは以下のようになります.
- Intel Core i3-10105 - 89.95 USD
- ASUS B560-PLUS Prime Intel LGA 1200 ATX Motherboard - 119.99 USD
- Crucial 8GB DDR4-3200 – 39.99 USD
- Lian Li Lancool 215 Tempered Glass eATX Full Tower – 99.99 USD
- Corsair RM750 750 Watt 80 Plus Gold ATX – 129.99 USD
ケースや電源のほうがCPUより高いという謎仕様ですが,電源は高品質なものを必ず選んだほうが正解です(電源が故障すると状況によっては全てのパーツを道連れにします).
これに,手元に余っているVega 64 Engineering sampleとRadeon WX8200を装着してマイニングリグに仕上げました.
追加でかかった費用は500 USDぐらいですが,税金申告時に経費として請求できるのでこれはあまり気にしていません.
リグの組み立て
しばらくIntel系のCPUを扱ってきませんでしたが,インストールはトラブルもなく簡単でした.メモリとCPUを組み込みどうせ全然負荷をかけないので付属のCPUクーラーを取り付けました.M2.NVMEのSSDは将来的にLinuxをインストールしたくなった時用に今は使いませんが手元で余っていた部品を装着してあります.
ここで内臓グラフィックスを利用してBIOS起動を試みますが画面が映りません.あまり良い状況ではありませんが,気にせず,GPUをメインのPCIEスロットに差し込んで起動させるとすんなりBIOS画面が表示されました.あとは事前に用意してあったHiveOSのUSBメモリをさして再起動をかけるだけです.すぐにいつも通りインストールが開始されました.
今回は配電盤のヒューズ容量の関係で別の離れた場所に設置する必要があったため同時にWifi エクステンダー経由で既存の無線LANのアクセスポイントに接続してリグへはLANケーブルで有線接続にしました.HiveOSでもWifi設定を書き込むことができますが,Wifiアダプタが認識されないことが多いのでこの方法を採用しました.
Hive OSでベンチマーク
以前のオーバークロック設定を読み込み,定番のteamredminerをそのまま使いました.
結果は以下の通りです.
ケースのエアフローが申し分ないのでオープンエアより温度は低い状態を維持できています.またブロワータイプのファンなのでケース内に熱が篭りにくいのも安定動作に貢献していそうです.
まとめ
ETHのマイニングが延長されたことで最後の追い込みで保有機材を最大限生かす方針にしました.まだRX5700xtあたりを追加しようと考えていますが今回新規リグを追加したので,G P Uの値段がさらに下がるのを待とうと思います.
一番コストのかかるGPUを保有している場合には余っている時間にマイニングさせるのは有効な手段だと思います.GPUを新規に購入してマイニングリグを作成するのは作っておいてなんですが,オススメできません.
いずれにせよマイニング規模を縮小する場合には一番古いマシンを引退させようと考えているので,それが今回作成したリグに移行する予定です.まだどうなるか分かりませんが,マイニングされたETHはDefiで運用し順調に利益が出ているのでETHマイニングをギリギリまで続けたいと思います.
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