投稿

2018の投稿を表示しています

Coinbaseが対応検討中のトークンを発表

暗号通貨全体の下落がまだ止まらない状態で回復の兆しがようやく見えてきたところですが、コインベースが突如、上場を検討中であるトークンを発表しました. 結論から言うと自分の予想は半分あたりでやや予想外の結果だったと言う感想です.市場規模順に並べると、 Cardano (ADA), Stellar (XLM), Zcash (ZEC), 0x, BAT が発表文には記載されていました. 0x と BAT これはある意味当然の結果で、ライトコインの前例を知っていれば予想はそれほど難しくなかったでしょう. ERC20 への対応を拡張していくために一番最初に検討されたのだと思います.意外だったのは BAT で確かにすでに使用されており業界へのインパクトは大きいのですが,一番最初にリスティングされるとは思っていませんでした.ある意味 Google への不信感と web3.0 への布石として加えておきたかったのかもしれません. Cardano 個人的にはあまり期待していないというかわざわざ Ethereum と同じようなプラットフォームを作る意味が理解できません. NEM ぐらい割り切っていれば住み分けができそうですが、 Cardano は完全に Ethereum へ対抗しようとしており私は支持しません. StellarとZEC こちらは Coinbase 側の XRP への意思表示と受け取った方がいいでしょう.リップル社は規制が確立していないことをいいことに昨年より様々なグレーゾーンの行為を行っており、 SEC が問題視するのは時間の問題のように思います.またブロックチェーンのエコシステムとして分散性が重視されるので中央集権的なトークンは認めないというはっきりした意思表示と私は捉えました. また現時点で XRP は証券認定されると判断した可能性もあります(まだわかりませんがいろいろな基準を調べると抵触する可能性大). Zcash(ZEC)はゼロ知識証明を応用した暗号通貨で最近は匿名通貨の中でかなり高く評価されていると思います.将来性も十分にあり,NY州のビットライセンスでも取り扱いが認められたことから富裕層のオフショア取引などに利用されていくかもしれません.個人的にはマイニングしてみたいと検討して

今年COINBASEに上場予想コイン

コインベースが Ripple を上場するのではないかと噂が流れ,公式に否定する発表が成されてがっかりした方が多かったと思います.その後コインベースの公式 Blog で ERC20 トークンへ今後数カ月以内に対応する予定であることが 3 月末に発表されました. もちろんまだ正式にはどのトークンが上場されるのかは明かされていないわけですが,コインベースの運営する GDAX の上場基準と昨年の LiteCoin の上場された状況からある程度の予想がつきそうです. 予想コイン 日本のユーザーからすると時価総額順から考えて EOS,TRON などに期待する人が多いようですが,これらが上場される可能性はかなり低いようです.なぜならこれらは ICO で資金集めを目的にしたトークン販売が行なわれただけでメインネットの立ち上げと同時に独自のブロックチェーン上で発行されるコインに交換されるからです(なお EOS トークンのうち 70 %近くがまだ登録されていないようですが). 最も確率が高そうなのは 0x になりそうです. 理由は以下の通りです. GDAX Framework の基準をほぼ満たしている 0x project がコインベースの元従業員によって立ち上げられている 両社ともにサンフランシスコに拠点がありどうやらここ数週間頻繁にお互いを訪問しているという噂がある もちろん法的問題がクリアされてから公式に上場されることになるのでしょうが, GDAX に 0x protocol を組み入れて半分散型取引所として ERC20 トークンのラインナップを増やしていくのが理に適っていると考えてます. 他の候補 コインベース自体は Ethereum に初期の頃から注力しているので Ethereum のプロジェクトを前進させるトークンが徐々にリスティングされると予想しています. その基準から考えると次に有力なのは OmiseGO, Augur (REP), MAKER あたりでしょうか. BAT や Golem は初期の上場リストに入らないような気がしますが徐々に対応されていくかもしれません. 結論 日本で人気のある,Ripple,EOSやTRONは近日

G20での国際的な仮想通貨規制は議論されない模様?

金融安定理事会(Financial Stability Board)は仮想通貨規制の呼びかけを行う各国の要請を拒否し”現時点では仮想通貨は世界的な金融システムの安定性を脅かす存在ではない”と 言及 されたようです. 今週末大きく下落を経験した仮想通貨市場でしたが,このニュースが発表されるとビットコインを中心に価格が回復してきています. FSB会長であるMark Carney氏は,仮想通貨市場の規模はピーク時で比較してもまだ世界GDPの1%にも満たないとした上で,G20 では技術的な発展を見守るべきであると各国財務大臣宛への書面で付け加えました. もちろん米国SECなどを中心に規制は厳しくなっていくと思われますが,現時点では詐欺的ICOの訴追やIRSによる脱税者に対する調査など現行法制度上での明らかな違反の取締りに限定されていくのではと予想しています.

COINBASEがSegWitに完全対応とCOINBASE INDEX FUNDを募集開始

先週すでにGDAXでSegWit対応が始まっていましたが,昨日COINBASEのすべての口座でSegWit対応が完了したとアナウンスがありました.同時に取引をいくつかまとめてバッチ処理を行うUTXOの改善も行われたようです.今回のSegwit対応アップデート時に繰り返し注意がなされていますが,ビットコインキャッシュ(BCH)を間違ってビットコインアドレスに送ってしまった場合には,復旧できなくなるようです. 本日のCOINBASE ブログ上でGDAXで扱っている仮想通貨のインデックスファンドである COINBASE Index Fund の取り扱い開始がアナウンスされました. 日経平均やDOWなどと似た仕組みで市場規模に応じてGDAXで扱われているBTC, ETC, BCH, LTCを平均化したものになるようです.残念ながら適格投資家の資格をもつ米国市民のみにサービスを提供するようで,10000ドルから購入可能です. BINANCEのAPIキーを利用するトレーディングボットがハッキングされたり,SECが仮想通貨取引所の登録制を発表するなど相場の下落に追い討ちをかけるようなニュースがありましたが,米国最王手のCOINBASEがIndex Fundを提供することで今まで仮想通貨投資に参加するのを躊躇っていた大口の個人や機関投資家が市場に参加しやすくなりそうです.

EthereumとVerge, SmartCashの同時マイニング方法

イメージ
先日EthereumとSiaCoinなどを同時マイニングできるClaymore’s Dual minerの新しいVer 11.0がリリースされたと報告しましたが,今回のアップデートで加わったKeccakとBlake2sで同時マイニング方法を紹介しようと思います. Verge(XVG)との同時マイニング Blake2Sでマイニング可能な中でそこそこ有名で採算性も良さそうなのはVergeで,海外ではETHとの同時マイニング方法を試す人がすでに出てきているようです.マイニングプールは色々選択支がありますがWalletアドレスのみでマイニング開始できるnlpoolがおすすめです. Nlpool blake2S mining: http://nlpool.nl/ 設定batファイルの例を以下に示します. EthDcrMiner64.exe -epool us1.ethermine.org:4444 -ewal <ETH address>.<rigname> -epsw x -dpool stratum+tcp://mine.nlpool.nl:5766 -dwal <verge address> -dpsw x -dcoin blake2s -allcoins 1 -allpools 1 -dcri 50 ETHのマイニングプールはethermineを使用していますが,ほかのマイニングプールを設定すれば問題なく使えると思います.Blake2sはStratnumアクセスしかサポートしていないのそこだけは注意が必要です.-dcriオプションを変化させるとマイニング効率が変化します.RX580の場合はBlake2Sの同時マイニングで50前後を設定してあげると良い結果が得られました.ETHのマイニング効率はやや落ちますが,Verge側で約1200MH/sぐらいの結果が得られました. SmartCashとの同時マイニング Keccakでマイニング可能なのはSmartCashになります.こちらは公式マイニングプールぐらいしか稼動していません.マイニングを始めるのは公式ページからWeb Walletなどを作成しマイニングプールへの登録が必要になります. SmarCash pool: http

BitfinexがSegWitに対応

本日Bitfinexがブログ上でBitcoinの出入金に関してSegWitに対応したと アナウンス を行いました. これに関連してか分かりませんが,夕方ごろにビットコイン価格の突然の下落を経験しましたがこれは50-day SMAでただ単に抵抗にあっただけかもしれません. Coinbaseは先週ごろSegWitの実装テストの最終段階に来ていることをアナウンスしていましたし,昨年8月にアクティベートされたSegWit対応が一気に進みそうです.Lightningネットワークへの対応も進めば送金遅延や手数料の高さはだいぶ改善されていくと思われます. 一方,Ethereumはネットワークスケーリングのための開発を加速させるためにEthereum Community Fund (ECF)というある種の基金を設立し開発者をバックアップしていくようです.こちらもPlasmaやShardingなど色々な案が出されていますが,開発を加速させていく必要があるので資金面でICOに頼らなくても良い仕組みができたのはポジティブに捉えています.Ethereum版のLightning ネットワークと呼ばれいてるRaidenはICOでトークン配布することで開発資金調達を行いましたが,Etheruemネットワークに依存するdAppがこれから続々と出てくることを考えると今回の動きは期待できそうです.

Telegram ICOの状況, 非公開割り当てで8.5億ドル調達

暗号通貨業界で有名なチャットアプリのTelegramはICOが噂されていたトークンの非公開割り当てですでに8億5000万ドル調達したことが米証券取引委員会(SEC)に提出した 通知 から判明しました. SECは暗号通貨のICO行為は証券の発行にあたるとの見解を以前から公表しており,今回Telegramが公開した証券は”暗号通貨の購入契約”としています.米国では非公開株のIPOなどは100万ドル以上の資産があるか年収20万ドル以上の適格投資家しか参加することができませんが,TelegramのICOも同様の扱いになるようです. コダックも同様の手法を用いてICOを行うことを予定いましたが,出資者が適格投資家にあたるか審査する必要があるため期限を延期していました. これで米国人は合法的にICOに参加できるようになったわけですが,いままでのように一般人が簡単に参加できるレベルではなくなったようです.法規制が進むのはある程度歓迎できますが,これからはまともなICO案件に参加するためには適格投資家になるしかなさそうです.

仮想通貨市場が5000億ドルまで回復

イメージ
LiteCoinの上昇をきっかけにBitcoinやETHもかなり回復してきました.Bitcoinは現在10800ドル付近で取引されていますが,そんな中2月9日から2月12日の間に4400万ドル分のビットコインを匿名のトレーダが取引していたようです. 個人なのか組織が保有するアドレスなのかわかりませんが,実際に噂されているアドレス(3Cbq7aT1tY8kMxWLbitaG7yT6bPbKChq64)をBlockchain.infoで確認してみました. たしかにここ数日に急激に購入された形跡が見られ,総資産額は96650.85 BTCなので約10億ドル超える規模を保有しているようです.こういう大口のビットコイン保有者の売買の影響なのかビットコインの市場占有率もじわじわ上がってきているようです.ジョージソロスの運営するファンドが仮想通貨で支払いを古くから受け入れているOverstockの株を大量購入していたりと,既存の投資家にもブロックチェーン技術とビットコインが受け入れられつつあるのかもしれません

WavesのDEXプラットフォームに新たなゲートウェイが追加予定

イメージ
今日はDEXプラットフォーム系の Waves に大きな動きがありました.すでにBitcoin, Ethereum, ZcashとLiteCoinがサポートされていますが,近日中にBitcoin cash, Dash, Monero, Ripple, NEMにも対応する予定を アナウンス しています. この発表をきっかけにしてかWavesの価格も24時間で+20%以上の上昇を見せています. Wavesは法定通貨や暗号通貨の取引保存といった基本的な機能に加えて,独自トークンを発行できる特徴があります.Waves platformで企業を取り込み独自トークンを発行させる試みが行われているようで, 昨年7月にはハンバーガーチェーンの”Burger King”が”WhopperCoin” を発行したことがニュースになりました.やはり2018年はDEX銘柄の注目度が高まっていきそうです.

LiteCoinが高騰,LitePayとLiteCoin Cashのハードフォークが要因?

イメージ
昨夜チャートを眺めていると突如としてLiteCoinが上昇を始めました.テクニカル分析でも2回底をつけた後早々に反発していたので20日移動平均線を越えたあたりで何かが起こりそうな雰囲気でした. 要因はおそらく,ちょうど上昇基調に乗る段階だったことと,LiteCoinを使ったLitePayが今月28日に公開されることがアナウンスされたことなどではないかと思われます.現在50日移動平均線も超えて完全に上昇モードなのでどこまでいくのか期待したいです. ちなみに今回の上昇にどれだけ影響したか分かりませんが,LiteCoin Cashがハードフォークすると予告されています.こちらはどれだけ本気なのか分かりませんが,1 LiteCoin毎に10 LiteCoin Cashが配布されるとアナウンスされています. どうやらこのハードフォークでビットコインと同じSHA256にハッシュアルゴリズムも戻すようで,技術的にもあまり面白そうな話もないので何がしたいのかいまいち理解できていません. Charlie LeeはTwitterでこのハードフォークはスキャムだと言ってますし,あまり関わらないほうが良さそうです.それよりも2月後半でLitePayが実際にサービス開始すれば実際にLiteCoinが決済用に使われる機会が増えていきそうです.そして順調に実需を伴って価格が上昇していけば暗号通貨の決済分野の応用例として成功していくのではないかと期待しています.

Bitfinex新たな分散型取引所 EOSfinexを立ち上げへ

Tether疑惑で何かとニュースになっているBitfinexですが,本日,EOSをベースにしたDEXであるEOSfinexを立ち上げると ブログ上で発表 しました. すでにBitfinexは0x protocolを活用した半分散型のEthfinexを立ち上げてベータ版を公開していますが,完全に非中央集権的な取引所移行に向けた布石を打ってきたようです. EOS自体はまだテストネットでの運用止まりなのでいつごろこのプランが実現されるかは不明です.色々な疑惑があるとはいえ大手取引所の一角がこうやってDEX化に本格的に乗り出してくるとこれからの発展に期待できそうです. こういう動きを見ているとGDAXがERC20トークン取引機能を導入する場合に0x protocolを採用するのも荒唐無稽な話ではないような気がしてきます.個人的には2018年から2019年にかけてEthereumネットワークの開発と関連して色々な動きがあるのではないかと期待しています.

EthereumとSiaコインの同時マイニング方法

イメージ
先日,Claymore’s dual minerがver 11.0になったと報告しましたが,今回はSiaコインとEthereumの同時マイニング(Dual Mining)を試してみたので紹介します. Siaコインをざっくり説明するとあまったストレージを貸し出すクラウドサービスのための暗号通貨です.将来性はそんなにあるように思えませんが,Ethereumのハッシュレートを落とさずに同時採掘できるのならと試しにやってみました. まずはマイニングに必要なウォレットツールを公式サイトから ダウンロード しました. 同期にはそれほど時間はかかりませんでしたが,それなりに待たされます.次にマイニングプールを指定します.一時的に試してみるだけなので,マイナー登録が不要でウォレットアドレスのみで参加できる SiaMining を選択しました. 次にバッチファイルを作成します. EthDcrMiner64.exe -epool us1.ethermine.org:4444 -ewal “ETH address”.rig1 -epsw x -dpool stratum+tcp://us-east.siamining.com:7777 -dwal “Sia address”.siarig1 -ftime 10 -dcoin sia  上記の”ETH Address”は0x98……などで始まるEthereumのアドレスを,”Sia address”には7439….とSia Coinのウォレットアドレスを指定します. バッチファイルが作成できたら,保存しコマンドプロンプトからマイナーを起動します.私の環境ではGeforce GTX1060 x 2とRadeon RX580 x 1でそれぞれ試してみました. Geforce GTX1060 X 2 Radeon RX580 同時マイニングの性能はAMD系のほうが高い性能が出ているようです.ちなみにAMDのGPUであれば動作中に微調整が可能です.”+”と”-“で-dcriオプションの値が調整できるので色々最適値を探ることができます.ハッシュレートはそれほど落ちないと紹介されていましたが,若干効率が下がっている気がします.SiaコインのMiningはまもなくASICマイナーが普及しだすようなので同

もう取引所のGox被害にあわないために,DEX(分散型取引所)のすすめ

イメージ
CoinCheckでのNEM流出,BitGrailでのNanoの不正引き出しなど従来型取引所のハッキングが最近相次ぎました.もちろん取引所側のセキュリティーの甘さが事件の一要因であるのは確かですが,今回のハッキング事件の数々でまた中央集権型の取引所のリスクが浮き彫りになったのではないでしょうか. 大量の取引処理し十分な流動性がある中央集権型取引所は大きな魅力ではありますが,たまにはDEX(分散型取引所)も利用してみてはいかがでしょう. DEXでは秘密鍵を自己管理下で取引きを行うので,取引所でハッキング被害にあうリスクは限りなくゼロになります.現時点でDEX最大の欠点は流動性がないことと直接的なオンチェーン取引によって手数料がかかることです. 例えば,ERC20トークンのETH取引が可能なEtherDeltaはすべての処理(オーダーや資金の出し入れ)をEthereumオンチェーン上で行われるため手数料が多くかかり,取引速度も非常に遅いです. もちろんこの問題を解決するために様々な開発が行われています.今回はその中のひとつ 0x project とそのトークンを紹介します. 0x Project とは? “Off-chain order relay with on-chain settlement”という一文で表されるように,売買情報のやりとりはオフチェーンで行われ,取引の約定はオンチェーンで行われるということです.オーダーブックは”リレイヤー”が管理し,売買情報を中継することで取引を成立させます.オーダーブックだけはリレイヤーが集中的に管理するのでその見返りとして取引手数料を与えることでシステムを維持できるよう設計されています.また0x プロトコルで使われるトークンも発行されており,現在の市場規模は以下の通りです. 現在, 0x protocolを利用しているリレイヤーは,EthfinexやRadarRelayなどがあります. RadarRelayを早速使って0xトークンの取引を行ってみましたが,たしかに取引手数料はEtherDeltaよりかなり安くGUIデザインも洗練されているようです.利用するにはEtherDeltaと同様にMetaMaskなどを経由する必要がありますが,これからの発展が期待できそうです. 将来性は 0x Pr

伊BitGrailがハッキング被害

2月8日にイタリアの仮想通貨取引所 BitGrail から1700万XRB(約1.9億ドル相当)のNanoが不正アクセスにより引き出される事件があったようです. 現在は出入金が停止されており,おそらく顧客資金を支払い不能になっていると思われます. あまりなじみのない取引所ですが,BitGrailはRaiBlocks (Nanoのリブランド前の名称)の取引所として知られており,BINANCEなどで取り扱いが始まる前には多くの人がNanoの取引に利用していたようです. BitGrail CEOであるFrancesco FiranoはNanoの開発チームに不正引き出し分を帳消しにするために台帳を改編する要望を行ったようですが,Nanoチームは即座に拒否し,Firano CEOによる詐欺の可能性を示唆する コメント を発表しています. RaiBlockは年末年始のアルト&草コインブームで急騰し,現在でも12億ドルの資産規模で第24位につけています.BitGrailの保有資産も相当膨らんでいたようで,そういった背景から持ち逃げが疑われているようです. NanoはBlock-Latticeと呼ばれる方式を採用し,IOTA同様に手数料ゼロ,マイナーの介在なしでの迅速な取引承認を特徴としており,IoTへの応用などに最適だといわれていました.まだ詳細は分かりませんがこの事件が単純なハッキング被害によるGoxなのか,詐欺事件に発展するのか今後の捜査過程に注目です.

MyEtherWalletチームが分裂->MyCryptoブランドが登場

イメージ
Ethereumのweb walletで人気のあるMyEtherWalletが突然MyCryptoをTwitterで アナウンス しました.どうやらTwitterハンドル名もMyEtherwalletチームの許可なしに変更されたようです.今後はMyEtherwalletとMyCryptoは分裂し2つの競合するサービスが存在していくことになりそうです. 突然の出来事でフィッシング詐欺ではないかと混乱も起きているようです. MyCryptoはこれからBeta版を一般公開してサービスを開始していく予定のようですが,MyEtherWallet側は違法なソーシャルメディアのアカウント切り替えを非難する アナウンス も行っています. 両者にアクセスしてみましたが,当然ながらサイトデザインはほぼ一緒です,ロゴが微妙に変わってますが,すこし紛らわしい印象を受けます. 利用できるサービスの選択肢が増えるのはユーザー側としては歓迎しますが,こういう強引なやり方で混乱を引き起こしたことは繰り返して欲しくありませんね.

BINANCEがメンテナンスを完了して取引再開

イメージ
ついこの間Karakenがシステムアップグレードで予測を上回る長時間ダウンした出来事がありましたが,今回BINANCEも似たような状況に陥っていたようです.予想より作業が長引いていたことで,Coincheck同様にハッキング被害にあったのではないかといういつもの出所不明の怪情報が流れていました. 先日Forbesに掲載された趙CEOの見事な対外コミュニケーションにより混乱が市場に広がることもなく本日10:00AM(UTC)に無事取引が再開されたようです. 再開と同時に今後2週間は取引手数料を70%割り引くとアナウンスも行われたようです.直後からBitcoin価格は上昇を始めて今週頭の急落から完全に回復基調に入りました. 来週には米国上院での公聴会でBlockchain技術が議論されるようですが,前回のCFTCと SEC委員長の発言から推測するに仮想通貨規制のありかたについて問題はあってもBlockchainとそのエコシステムに関してはかなり好意的ではないかと予想しています.

Claymore's Dual ETH miner v11.0がリリース

 EthereumとSiaCoinなどを同時マイニングできるClaymore’s Dual minerの新しいVer 11.0がリリースされたようです.Githubではまだダウンロードできませんが,私がよく参考にしている CyrptoMining Blo gでアナウンスされていました. Ethereumの採掘速度を落とさずにほかのコインも同時にマイニングできるのが最大の特徴ですが,今回のバージョンアップで”blake2s”と”keccak”が加わったようです.しばらく面倒で色々試していませんでしたが,SiaCoinもだいぶ値上がりしてきたので去年からマイニングしていればよかったなと後悔しています.設定はバッチファイルをいじる必要があるのである程度コマンドプロンプトの知識は必要ですが,将来の値上がりを期待してデュアルマイニングを行うのもおすすめです. 私は早速RX580+Core i7のマシンにインストールをしてチューニングを始めましたが,AMDのドライバオプションでComputingモードが見あたらなかったり,ASUSのGPU Tweakからもコマンドオプションからもメモリのオーバークロックを行えず大苦戦中です. 今週末にはGeforce GTX-1060+Ryzenのシステムでも移行作業と最適化を行う予定なので,良い結果が出たら紹介しようと思います.

米Forbesが初めて仮想通貨の億万長者ランキングを発表

米Forbesは毎年,保有資産10億ドル以上の億万長者ランキングを発表することで有名ですが,つい先日初めて 仮想通貨版のランキング を発表したようです. 残念ながら日本人はランクインしていませんでしたが,仮想通貨業界で有名な人物がランクインしていました.何人か紹介すると,以下の通りです. 第12位 Vitalik Buterin Ethereumの生みの親でもあるVitalik Buterinは12位にランクインしていました.ついこの間2.6億円相当のETHを寄付していましたが,若干24歳にして総資産額は4億~5億ドル相当を保有しているようです. 第6位 Brian Armstrong 米最大手の取引所CoinbaseのCEOであるBrian Armstrongが6位にランクインしています.2017年のCoinbaseの取引手数料収入は10億ドル稼いだとニュースになっていましたが,個人でも資産額はほぼ10億ドルに到達したようです(9億~10億ドル). 第4位 Winklevoss兄弟 なぜかこの二人だけは一緒にカウントされているようですが,CameronとTyler Winklevossの双子兄弟が4位にランクインです.ビットコイン取引所 GEMINIを運営していたりビットコインETFを申請したりと面白い取り組みを行っています.総資産は9億~11億ドルに到達したようです. 第3位 Changpeng Zhao 昨年末から日本で急激に人気が上昇したBinanceのCEOであるChangpeng Zhaoが3位にランクインです.たった7ヶ月で世界一の取引高を達成し現在600万口座を抱えるまでにBinanceを成長させました.総資産額は11億~20億ドルのようです. 第1位 Chris Larsen 第1位はRipple社の元CEOで現在は会長を務めるChris Larsenでした.1月頭のものすごい高騰を見せたXRPを52億保有しているようです.総資産額は75億~80億ドルにもなるのでもしXRPが今年順調に価値を伸ばしていった場合に恐ろしい評価額になりそうです. このまま市場が拡大していった場合,ここでランクインしている人たちの中からビルゲイツやウォーレンバフェット以上のお金持ちが誕生するかもしれませんね.

米英金融王手が自社クレジットカードによる仮想通貨購入禁止令

今週急激な下落から始まった仮想通貨市場に追い討ちをかけるように各大手金融機関が相次いでクレジットカード決済での仮想通貨購入を禁止しだしたようです. 米国金融大手の JP モルガンチュース, Bank of America や Citi グループに続き,英国最大の金融グループであるロイズバンキングが顧客向けに発行するクレジットカードで禁止令を出しました. さらに VISA と Master Card は Coinbase におけるクレジットカードによる購入がネットワーク上で処理される分類を突然変更したようです.おそらくほかのすべての取引所でも同様な扱いになっていると思いますが,仮想通貨は ” 購入 ” ではなくて ” キャッシングサービス ” とラベリングされるようになったようです.これによって クレジットカードによる仮想通貨の購入は, Coinbase によって課されていた 4% の取引手数料に加えて,約 5% のキャッシング手数料がクレジットカード業者によって課金されることになりました. IRS は Bitcoin など仮想通貨は ” 通貨ではない ” と明言し,税法上は課税対象財産として扱われていながら,クレジットカード会社は仮想通貨の購入は ATM から現金を引き出すのと同じ行為だとみなしたことになります. 両者の主張が同時に成り立つはずはなく,ただ単にクレジットカード会社が法律上のグレーゾーンを利用して仮想通貨購入へ妨害行為を行っていると思われます. 悪いニュースが連続しましたが, Coinbase がついに SegWit を数週間以内で有効化できるようです. 現在相場はやや持ち直しましたが,つぎの上昇ラリー時には Bitcoin ネットワーク混雑の緩和が期待できそうです.まだまだスケーリング問題は残っていますが, SegWit の実装が各取引所や Web Wallet サービスで完了し, Lightning Network などのセカンドレイヤー系のプロトコルが本格的に稼動する下地が整ってきたようです.

SweatCoin(汗コイン)の人力マイニング

イメージ
NY ダウ株価平均が大暴落を起こし,ついに株式でも 9 年ぶりの調整局面入りかと話題になっていますが,仮想通貨も怒涛の勢いで下落中です. そんな中ネットで SweatCoin なる仮想通貨もどきを見つけたので紹介しようと思います. SweatCoin は直訳すれば汗コインで,フィットネスアプリとして 2016 年英国で SweatCo Ltd によってリリースされました.簡単に紹介してしまえば,歩数に応じて独自ポイントを付与し,ユーザーに健康的な運動習慣を身に着けてもらおうというスマホアプリです. 歩数に応じてポイントを付与,つまり人力マイニングが可能! SweatCoin の名前の通り,ユーザーが歩いた報酬にデジタル通貨を活用しているのが特徴です. ユーザーが屋外(ここがポイント)でアプリを立ち上げ,ウォーキングやランニングを行うと加速度センサと GPS の測位情報によってユーザーの動きを追跡し, 1000 歩あたり 0.95 ポイントの SweatCoin が付与されます. SweatCoin が貯まると提携先の様々なギフトカードや商品と交換できる仕組みです. 私も実際使ってみましたが,歩数はやや多く見積もられるものの,通勤で歩くとだいたい一日 10 ポイント以上は稼げそうです.アプリの完成度もそこそこ高く,これは肥満が社会問題になっている米国では大手病院組織や保険会社が目をつける可能性もあります. ブロックチェーン技術を使った仮想通貨開発にも着手 2018 年 1 月に SweatCo の創業者による発言では,ブロックチェーンを使った仮想通貨の開発にも着手しているようです.今後は対象地域の更なる拡大と市場で取引できるようになるかもしれません.実アプリがすでに存在しており何に使われるのか理解不能な草コインよりは将来性は期待できるかもしれません.