SweatCoinがNearと連携!

はじめに

昨日から当ブログのアクセスランキングでSweatコインについて書いた2018年2月の記事が上位に入ってきたので何事かと思って調べたところ,NEARとの連携が発表されていました.

Sweatコイン,直訳すれば汗コインですが,2018年当時にはまだスケーリング問題で載せられるブロックチェーンが存在していませんでした.ところ最近では新世代のPoSチェーン上に乗ることでMove-To-EarnのDappが作れることをSTEPNが証明しました.STEPNはSolana基盤で最初の参加にはNFTスニーカーの購入が必要ですが,Sweatコインはアプリ参加と使用に制限はなく,自身の保有しているスマホにiOSやAndroidアプリを入れるだけで始められます.

それでは,今日は改めてSweatコインについて紹介してみましょう.


SweatコインはSweatトークンへ

SweatコインはLondonを拠点としてSweatCoin Appの開発とサービス提供の事業を行っています.

会社のビジョンは“健康を通じた新しい富の経済を創造する”です.1,000歩ごとにSweatコインを獲得できそれらをSonosやリーボックなどのブランドからアプリ内の商品やサービスと交換したり,Sweat Coin for Goodを通じてSave the Childrenなどの重要な慈善団体に寄付することができます.

https://sweatco.in/



今回はNEAR Foundationと提携し今夏に新しいトークンである”SWEAT”(汗!)を発表しました.

以下は抜粋ですが,2018年当時からブロックチェーン上のDAppとしてサービス提供をすることを目指していました.今回はNearと協力することで可能になったようです.

発表文を抜粋して日本語訳したものを載せておきます.

発表文抜粋:

“当初からグローバルでオープンな暗号資産を作り,動きの価値をより具体的に実現したいという大きな野望がありました“とDerlyatka氏は言います.”2015年当時,ブロックチェーンは洗練されておらず,スピードも十分ではありませんでしたが,NEARのおかげで,今ではそれが可能になりました. SWEAT:トークンは,10億人のためのムーブメントのオープンエコノミーを作るという我々のミッションを加速させるものです." 


"NEARのコアミッションの1つは,世界をWeb3に乗せるのを助けることであり,SweatCoinと協力することでそのミッションに一歩近づくことができます."とNEAR FoundationのCEO,Marieke Flamentは述べています.


SWEATトークンの仕組み

まず,ユーザーはSweatコインのアプリをダウンロードします(iOSとAndroid).人々は歩いたり,走ったり,その他の動きをすると,SweatcoinアプリがMovement Validatorとして歩数を検証します.

最終的には,Sweatコイン財団がこの動作検証プロセスを分散化し他のアプリやウェアラブルでも新しい動作の検証を可能にする予定です.そして,ユーザーは,水泳,サイクリング,ハイキング,ワークアウト,ボート漕ぎなどでSWEATを獲得することができるようになるのです。

ちなみに,早速入れ直して使ってみたところ,iphoneではApple watchと連携しているようで,Healthcare kitも利用されているようです.実は2018年当時に携帯電話を買い替えそれから触っていませんでしたが,アプリも基本機能はそのままにだいぶ機能拡張が施されたようです.

貯めたSweatコインはSonosやReebokなどの300を超えるブランドパートナーからアプリ内の商品やサービスを交換することができますし,暗号資産化されれば他の暗号資産として引き出せるようになるかもしれません.当時は人力マイニングだと冗談で言っていましたがついにそれが実現されそうです.




Sweat Coinが運動のインセンティブになる理由

世界保健機関(WHO)は,2025年を“肥満を食い止める年”とする目標を掲げています.しかし,最近の世界的な予測によると,この目標を達成する国はなく,むしろ2030年までに肥満率が倍増し,”臨床的肥満”と分類される人が10億人になると予想されています。

Sweatコインは,人々の健康と幸福にインセンティブを与えることで,この厄介な傾向を変えることを意図しています.そうすることで,このアプリは,人々が報酬によって力を与えられ健康を改善する動機付けを感じるような社会的変化を生み出すことを目的としています.

米国で生活していると思うのですが,こちらではプロアスリート並みにバリバリトレーニングしている人たちと全く運動する習慣のなく食事も加工食品やお菓子ばかりの人たちと2極化しています.運動だけではそういった後者のような極度の肥満にいたる生活習慣の人たちを救うことは難しいのですが,やらないよりは全然マシだと思うので,面白い試みです.

ちなみに,私が加入している保険会社(Aetna)は運動インセンティブと大規模臨床データの収集を目的としてAttain というアプリを提供しています.こちらはApple Watchの使用が前提で設計されていますが,カロリー消費が1日の目標に応じて達成されると毎日ポイントがもらえてそれらをAdidasやAmazonのギフトカードと交換できるというサービスを提供しています.
AppleのHealthcare kitのデータ共有に同意する必要がありますが,こちらの方が速いスピードでポイントが貯まっていく印象で昨年から参加しています.そのうちこのような大手医療保険会社がこの種のアプリをブロックチェーンに載せてくるのではと思っていますが,そちらは数年かかかるかもしれません.

まとめ

Sweatコインがついに分散化されてweb3.0へ進出するようで面白い動きなので紹介してみました.Sweat Coin Ltdという会社の創業者はかなり革新的な技術にも積極的に参加している印象なのでトークンリリース後にはSweat Coin 財団をDAO化するかも注目ポイントですね.すでに既存ブランドとのつながりがあるのでそれらが一気にweb3.0経済圏との繋がりを持つのは非常に興味深い事例です.将来的には医療保険大手もこう言った分野に参入してくるのではないかと予想しています.何か世の中が変わる雰囲気を最近はひしひしと感じています.まだブロックチェーンによる社会革命は始まったばかりです.

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