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イーサリアムThe Merge 週間アップデート4月30日2022年

はじめに 二週間前の開発者会議ではDifficulty Bombとテストネットでのマージを4月29日が最終期限とすると決めていました.しかし今週のミーティング議事録を見てみるとどうやら状況が変わったようです.では今週のETH Core 開発者ミーティングの議事録とその様子を解説していきます. Mainnet (Execution Layer) メインの議題はメインネットで行う2回のシャドーフォークの内容でクライアントのバグ潰しが話し合われていたようで,概ね順調のようです.Difficulty Bombは4月29日の時点では延期は行わないということになりました.ETHのテストネットはマージ後にはGoerliとSepoliaに集約されてRinkebyとRopstenはメンテナンスされないようです(ただし他のオーガナイゼーションがメンテナンスする可能性はまだあります). https://ethereum-magicians.org/t/og-council-post-merge-testnets/9034 あと気になった情報は,NiceNodeという簡単にETHのノード(geth)を立ち上げれるソフトのAlpha版がリリースされたことです. PoS Consensus layer 1200万ETHがビーコンチェーンにデポジットされており,これはETH総量の10%に当たる数字です. PoW switch off (the merge) 先週行われた2回目のメインネットシャドーフォークは全てのクライアントの組み合わせで上手くいきました.デポジット処理の問題が2つのコンセンサスレイヤーのクライアントソフトで見つかりそれはすでにパッチ済みのようです. 5月5日に3回目のメインネットでのシャドーフォークが予定されています. セキュリティー Akutar NFTs 3400万ドルが契約にロックされ、チーム資金は欠陥ロジックにより引き出せず,かつダッチオークションの払い戻しは当初契約入札でブロックされました. Rari's Fuse pool #45 Uniswap v3のオラクル操作の脆弱性と流動性が低いため,400万ドルが危険にさらされました.  EIP4337 アカウント抽象化仕様と参照実装のレビュー,1つの重大な問題と複数の深刻度の高い問題が発見されました. 他に気にな...

Move-to-Earnのアプリ調査

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 はじめに 最近, Defi kingdomなどのplay-to-earnが流行しています.その一種としてmove-to-earnが登場しました.これは要するにユーザーは体を動かした分,歩数に応じた何らかの暗号資産で報酬を受け取ることができるゲームです(ヘルストラッキングアプリの進化版ですね).これらはお金を稼ぎたいという思いが,人々に影響を与え,より健康的なライフスタイルを送るようになるのでしょうか?今回は,今現在,Move-to-Earnを実際にブロックチェーン上で動かしているサービスと,これから予定しているものなどを一緒に紹介しようと思います. STEPかSTEPNか?シンプルさ vs. NFT 実際にApple アプリストアなどで探してみると,有名なMove-to-Earnの代表格であるSTEPNとそれと似た名前のSTEPという2つのプロジェクトが目に止まります.両方とも体を動かして,歩数を稼ぎ,それが暗号資産である独自トークンに交換可能であることは共通していますが,しれ以外はかなり異なったシステムとなっています. STEP このプロジェクトのアイデアはすごいシンプルで,ユーザーは、歩くことで毎日報酬を得ることができます.参加するためには,ユーザーは以下の条件をクリアする必要があります. ユーザーは、iOSとAndroidデバイスで利用可能なSTEPアプリをダウンロードし,自分の活動を追跡することを許可する. BNBウォレットのアドレスを入力し,18,000 STEPトークン(現時点で約626USD)以上を入金が必要. 賞品配布に参加するには,ユーザーは最低4,000ステップをこなし,毎日アプリケーションを同期させる必要あり. 1日に受け取れる報酬の上限は10 USD.30000ステップを達成すれば,手に入れるチャンスがある. 報酬は毎日,BNBの形でユーザーのウォレットに支払われます(現在はSTEPトークンに変わったという情報もあります). 報酬プールは,トークンを売ったり買ったりするときに課金される手数料から賄われているようです.そのため,同じステップ数を達成しても,日によってユーザーに与えられる報酬が異なる場合があります. 18,000STEPトークンの価格は現在約626ドルであり,このプロジェクトに参加するための敷居は比較的高いものとなってい...

LidoのETHステーキングシェア

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はじめに Dune Analyticsのデータによると,リキッドステーキングプロバイダーの Lido は,Eth2 Beacon Chainにステーキングされた全ETHの29.14%を占めており,単一で最大のETHステーキングサービスとなっています.このプロトコルは,リキッドステーキングの分野の先駆者であり同分野で90%の優位性を誇っています.第2位のステーキングプロバイダーはKrakenで8.75%,次いでStaked.usで3.33%,私がMaticのステーキングで使用してるstake.fishは2.34%となっています. ETH 2 Staking Deposits  https://dune.com/hildobby/ETH2-Deposits ビーコンチェーン イーサリアム開発チームは2020年12月にBeacon Chainを立ち上げ,ネットワークのPoS(Proof of Stake)への移行に道を開き,Hodlerが初めて自分のETHをステーキングできるようにしました. しかしステイカー(ステーキング参加者)は,The Mergeと呼ばれるイーサリアムの待望のチェーンマージ後に将来のアップグレードが完了するまで,資金を引き出すことができません. このチェーンマージは,今年の第3四半期に実施される予定です.長年にわたる出金機能の欠如は,Lidoのようなリキッドステーキングプロバイダーの出現を促したと考えられます. リキッドステーキングプロバイダーは,ユーザーがETHをステーキング時にスマートコントラクトとプールへロックされるとその代替として取引可能なトークンを受け取ることを可能にし,市場で流動性を維持しながらステーキング報酬を得ることを可能にします.ソロバリデータは,ノードを実行するために少なくとも32イーサをロックする必要がありますが,これらのプラットフォームは小規模なETH Hodlerがステークにアクセスすることも可能にしています. Rocket PoolやStakehoundなどのライバルも流動的なステーキングサービスを提供していますが,Lidoはこのセクターの紛れもないリーダーとして台頭してきました。 現在,およそ3.4M ETHがLidoを通じてステークされており,そのプロトコルは51,754人のステーカー達を代表しています.Roc...

Monero (XMR)が大型アップデートを7月に行う予定

はじめに 久しぶりにXMR周りのニュースを紹介します.ご存じの通り私はCPUによるXMRマイニングを行っています.昨年から獲得したXMRはすべてHODLしており,売却していません(税金の申告はきちんと行っています). さて,ここ数週間なぜかXMRが他の暗号資産と違った値動きを見せており記事執筆時点で1XMR = 270 USDまで上昇してきました.なぜだろうと少し調べて見たところどうやらメジャーアップデートが発表されていたようです. XMRハードフォークを決定 Monero(XMR)の開発者がすでに伝えたように,7月16日,Moneroネットワークはブロック高2,668,888でメインネットのハードフォークを開始するためのコミュニティコンセンサスを可決しました.今回のハードフォークでは,チェーンのリング署名サイズを11から16に引き上げ,ウォレットのスキャン時間を短縮するために出力にビュータグを追加し,Bulletproofsを導入し,手数料の変更を実施する予定です. リング署名の数を上げることは,トランザクションがより大きな匿名性を持つようにし,トランザクションのソースをリバースエンジニアリングすることを難しくすることを意味します.ある開発者は,その匿名取引の出力公開鍵を導き出す際に,ビュータグによってネットワークスキャン時間を最大40%短縮できると指摘しています.Moneroの最大ブロックサイズは,32倍ではなく,年間14倍で成長するように変更が承認されました(手数料の価値に影響します).最後に,ゼロ知識証明システムであるBulletproofsが,Moneroのレンジ証明に使用されることになります.この機能により、ブロックチェーン上の暗号化と検証が高速化されることになります. コインテレグラフの記事で以前,最近の市場の混乱の中で,ファミリーファンドや個人投資家がヘッジとしてXMRを保有するケースが増えているようで,プライバシーコインが急騰していると報じていました.プライバシーコインの話題は,暗号資産コミュニティの間で議論を呼んでいます.取引中の匿名性をより確実にする機能を指摘する声もある一方,XMRを使った不正取引や過激派グループによる受け入れの疑惑について懸念の声もあります.昨年,Krakenは規制当局の圧力を理由に,英国の顧客に対するXMRの上場を廃止しま...

非同期ヘテロジニアス型ブロックチェーンネットワーク(Polkadot, Cosmos, Avalanche)の比較

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はじめに Bitcoinはデジタルゴールドとしての地位を確立し,Ethereumはプログラム可能な通貨の時代を切り開き暗号資産市場を今でも牽引しています.しかし,それらの第一世代ブロックチェーンネットワークは,アクティブユーザー数の増加に伴いネットワーク性能,使い勝手,エネルギー効率,分散性の面などのバランスの中でスケーリング問題に直面しています. 現在の深刻なスケーリング問題を解決するためにEthereumはPoSへの移行とShardingやレイヤー2の実装を急いでいます.重要なのはこの時期に,Cosmos, Polkadot, Avalancheという新世代のブロックチェーン・プロジェクトが相次いで立ち上げられ,優れたインフラが確立されたことです.これらのプロジェクトは,各アプリケーション専用のブロックチェーンが共存し,かつ必要なときに相互運用できる,非同期かつ異種混在型のネットワークモデルによる水平的な拡張を目指しています.これらのネットワークの目標は,今日の数十万人のアクティブユーザーへの普及ではなく,数百万人の日々のアクティブユーザーを収容できるブロックチェーンインターネットを構築し,”インターネットはユーザーが所有しコントロールする“というweb3のビジョンを実現することにあります.今回は,私が注目しているこの3つのプロジェクトが暗号資産ネットワークのパラダイムシフトでありそれらを理解するために解説していきます. 今回は以下のサイトを翻訳し参考にして作成しました. https://coinyuppie.com/parsing-cosmos-polkadot-and-avalanche-differences-in-heterogeneous-blockchain-networks/ Cosmos,Polkadot,Avalancheはいずれも,非同期異種ネットワークモデルによる水平方向の拡張を目指しています.これら3つのネットワークでは,アプリ固有のブロックチェーンが異なる仮想マシンを持ち,必要に応じて相互運用が可能です.詳細を説明する前にこれら3つの違いを端的に表した以下の図を見てください. Cosmos, Polkadot, Avalancheのネットワークトポロジー https://coinyuppie.com/wp-content/uploads...

T-rex miner 0.25.12更新

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はじめに Nvidia系のGPUを使用しているマイナーは必ずと言って良いほど推奨されているT-rex minerですが,約3日前に最新版のT-rex miner 0.25.12がリリースされました.自分はあまり頻繁にソフトウェアを更新していませんでしたがどうやらLHR搭載のカードではハッシュレートの向上が見込めるようなので早速試してみました. 使用機材 私の保有機材のうちメインマイニングリグではRTX3070 non-lhr X 3構成で動かしているので,別に今回のアップデートでハッシュレートが向上することはありません.一番恩恵を受けそうなのがWin10でRyzen 9 5950xとRTX3080 LHRを搭載しているマシンで今回はこれに導入してみました.Windowsのドライバはハッシュレートが落ちるのでわざと472.47という古いバージョンを使用しました.T-rex minerのリリースノートを見る限りでは最新版のドライバ512.xxでも問題なく動作するようです.ここで使用したRTX3080 LHRは10GBメモリのモデルなので古いドライバーでも問題ありませんが,12GBのモデルは最新版のドライバでしか動作しないので注意が必要です. ソフト導入とベンチマーク結果 ソフト導入と言っても以前使っていた.batファイルを新しいインストールディレクトリーにコピーしただけで新規でオプションはいじっていません.このままメモリオーバークロックをさせずにLHRのオートチューニングを走らせました. ベンチマーク結果は以下のようになります. このGPUはMSIの3連ファンで冷却は悪くなさそうですが,シリコンロットが完全にはずれでLHR ロックがかなり低いハッシュレートでもかかってしまいます.以前は60MH/sが最大値でした.上記のように最新版のt-rex minerを導入するだけで,ハッシュレートは63から65MH/sまで向上しました.メモリ温度も100°Cまで上昇しているのでちゃんと機能しているようです(ただケースのエアフローは増やす必要がありそうです). 結論としては数%のハッシュレートは同じ消費電力レベルで実現可能です.デュアルモードのマイニングに対応しているので冷却に余裕があるマシンなら他のコインとの同時マイニングは可能でその場合はLHRをほぼ100%回避可能です. キャリ...

SweatCoinがNearと連携!

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はじめに 昨日から当ブログのアクセスランキングでSweatコインについて書いた 2018年2月 の記事が上位に入ってきたので何事かと思って調べたところ,NEARとの連携が発表されていました. Sweatコイン,直訳すれば汗コインですが,2018年当時にはまだスケーリング問題で載せられるブロックチェーンが存在していませんでした.ところ最近では新世代のPoSチェーン上に乗ることでMove-To-EarnのDappが作れることをSTEPNが証明しました.STEPNはSolana基盤で最初の参加にはNFTスニーカーの購入が必要ですが,Sweatコインはアプリ参加と使用に制限はなく,自身の保有しているスマホにiOSやAndroidアプリを入れるだけで始められます. それでは,今日は改めてSweatコインについて紹介してみましょう. SweatコインはSweatトークンへ SweatコインはLondonを拠点としてSweatCoin Appの開発とサービス提供の事業を行っています. 会社のビジョンは“健康を通じた新しい富の経済を創造する”です.1,000歩ごとにSweatコインを獲得できそれらをSonosやリーボックなどのブランドからアプリ内の商品やサービスと交換したり,Sweat Coin for Goodを通じてSave the Childrenなどの重要な慈善団体に寄付することができます. https://sweatco.in/ 今回はNEAR Foundationと提携し今夏に新しいトークンである”SWEAT”(汗!)を発表しました. 以下は抜粋ですが,2018年当時からブロックチェーン上のDAppとしてサービス提供をすることを目指していました.今回はNearと協力することで可能になったようです. 発表文を抜粋して日本語訳したものを載せておきます. 発表文抜粋: “当初からグローバルでオープンな暗号資産を作り,動きの価値をより具体的に実現したいという大きな野望がありました“とDerlyatka氏は言います.”2015年当時,ブロックチェーンは洗練されておらず,スピードも十分ではありませんでしたが,NEARのおかげで,今ではそれが可能になりました. SWEAT:トークンは,10億人のためのムーブメントのオープンエコノミーを作るという我々のミッションを加速させるものです....

オピニオン:暗号資産とDeFiはシャドーバンキング2.0?

はじめに 今から15年前,米国のリーマンブラザーズの破綻から始まる連鎖的な金融危機により信用縮小を起こし世界中にその影響が波及していきました.私にとって印象に残っているのはその時にちょうどH1B Visa (エンジニアなどの高度技術を持った人材向けの就労ビザの一種です)の申請をしていて,本来なら募集定員を軽くオーバーする申請があってくじ引きになるところ2009年の4月というリーマンショックの直撃を受けた直後で各テック企業が人員募集をほぼ停止したため逆に定員割れを起こしあっさり通ったことでした.その頃は大した金融資産を持っていなかったので全然他人事のように感じていましたが,今思うとすごい時期に渡米したなと思います.幸い私をスカウトしてくれた会社は設立されてまだ4年弱ぐらいで急激に自己資本を使って成長していたので影響はほとんど受けず,むしろ業績をその後数年間で何倍にも伸ばしていきました. しかし,そんな例は稀で世間は不景気で暗い雰囲気だったことを覚えています.またその後に政府によって問題を起こした金融機関や保険会社が巨額の税金で救済されるモラルハザードが発生し一般の人々が憤慨しその後も遺恨を残しました.その当時FRBは初のゼロ金利政策で景気を下支えようとし,大規模金融緩和が世界中で始まりついに世界の金融市場が日本化したと騒がれていました. それから15年が経過し暗号資産が静かに生まれ,ついにDeFiという既存の金融機関の枠組みや政府のコントロールから外れた特殊な金融エコシステムが生まれようとしています.そんな中,暗号資産やDeFiに批判的な人たちはDeFiが2008年の金融危機をまた引き起こすかもしれないと騒いでいます.ではそれは本当でしょうか?今回は,Hillary J. Allen氏によって発表された以下のエッセイ(DeFi: Shadow Banking 2.0?)を読み解き考えてみようと思います. https://newsletters.theatlantic.com/galaxy-brain/624cb2ebdc551a00208c1524/crypto-bubble-web3-decentralized-finance/ https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=4038788&utm_s...

Uniswapが投資詐欺で集団訴訟を受ける

はじめに 我らがUniswapが利用者から集団訴訟を今週受けていました.少し驚きましたが,今回はThe Blockの記事を翻訳してその内容を見ていきます. 訴状内容(The Blockの記事翻訳) https://www.theblockcrypto.com/amp/linked/141853/class-action-lawsuit-accuses-uniswap-labs-its-investors-of-allowing-fraudulent-activity-on-the-dex-protocol Uniswapのユーザーから新たな集団訴訟が提起され、証券取引法の遵守を怠ったため,彼女の損失はUniswap Labsとその投資家に責任があると主張されています. ノースカロライナ州のNessa Risley氏は,顧客に対する配慮を欠き、証券取引委員会(SEC)にブローカーディーラーとして登録しなかったために、詐欺師がUniswapプロトコルを使ってパンプ・アンド・ダンプ・スキームを実行することができたと主張しています.Risley氏は,彼女や他の人々がこれらの行為者の結果として資金を失ったとし,Uniswap Labsが詐欺行為を根絶するためにほとんど何もしていないと非難しています. 原告のリズリーは,Uniswapで取引されているトークンは未登録の証券でありUniswap Labsが証券取引業者としてSECに登録せず,証券取引法を遵守していないため,投資家が危険にさらされていると主張しています.Risley氏は,証券取引法に合致した情報開示にアクセスできていれば,彼女や他の投資家はEthereumMax,Bezoge Earth,Matrix Samurai,Alphawolf Finance,Rocket Bunny,BoomBaby.ioなどのトークン周辺の市場での混乱をある程度回避できたかもしれないと主張しています.訴状ではKYCなどの本人確認が不十分なため"取引所で詐欺が横行するようになった "とも主張しています. Uniswap Labsは分散型のUniswapプロトコルを管理する法人ですが,規制当局が分散型取引所の規制方法を完全に打ち出していないためUniswap Labsのような法人にどんな規制負担がかかっているかは不明です...

イーサリアムThe Merge 週間アップデート4月16日2022年

はじめに 今週はメインネットでシャドーフォークが実行されるなど進展があったEthereumのPoSへの移行へ向けた開発ですが,4月15日に行われた開発者の定例会議のアップデートを紹介していきます. https://weekinethereumnews.com/ 先週のサマリーが知りたい方は以下の記事をご覧になってから読み進んでください. https://btc-eth-diary.blogspot.com/2022/04/the-merge-4102022.html Mainnet Execution Layer シャドーフォークを今後もクライアントソフトの不具合がなくなるまで続ける予定のようです. Rinkebyテストネットはアップグレードされません.Ropsten & Rinkebyは非推奨となる予定です. 会議中に特に話し合われていたのが,潜在的な攻撃シナリオが見つかったことで,内容はわかりませんが,対応方法を議論していました.報告された攻撃シナリオの詳細は以下のリンクに記述されています. https://hackmd.io/GDc0maGsQeKfP8o2C7L52w?view あとはクライアントソフトのバグ修正が完了した話などなどです. Shanghaiハードフォークに乗るEIPは締め切られました. Proof of Stake Consensus layer こちらはクライアントソフトのアップグレードのアナウンスと,LidoがValidatorの分散化プランを発表し,徐々にValidatorを分散化していくことなどが重要なポイントですね. PoW switch off (The Merge) 数日前でしょうか開発者のまとめ役であるTim BeikoがついにThe Mergeは6月にはほぼ間に合わないことを認めました.これは私の予想通りの結果でTimは数ヶ月先になると言っていますが,Q3の終わりぐらい9月になるのではないかと思います. シャドーフォークに関する説明が以下のTweetから確認できます. https://twitter.com/parithosh_j/status/1513129881927884801 メインネットのシャドーフォークは無事実行できていくつかのクライアントソフトに不具合は見つかったものの概ね順調なようです. Goerli...

Uniswap V3でのインパーマネントロス解説(集中レンジでのL Pの場合も含めて)

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はじめに DeFiで流動性(LP)提供を始める時必ず説明サイトなどで出てくる用語としてImpermanent Loss (IL : 変動損失)が出てきます.最初は何を意味しているのか分からないと思います. 例えばこんな説明を見かけます. ”IL(インパーマネントロス)とは,LPポジションに含まれる2つの資産(トークン)の価格の比が変わり,AMM(自動マーケットメイカー)によりリバランスされた結果、発生する損失のことです.ILは,LPに含まれる2つの資産をそれぞれ単独で保有した場合と比較した損失です.” これだけだと何を言っているかよく分かりませんね.ここでは従来の1:1のバランスでL Pポジションを組んだ場合のILの理解と同時にUniswap V3の集中流動性の場合を説明していきます. インパーマネントロスとは? では最初に従来の1:1でLPポジションを組んだ場合から考えてみましょう. 例えば,3200 USDCと1.0 WETHでUniswapで1:1でポジションを組んだとします(1ETH = 3200 USDと仮定します).開始時の資産額は3200 USD + 1 WETH (3200USD) = 6400 USDとなります. ここで1 WETHが4000 USDまで値上がりしたとしましょう.すると,このLPポジションは,0.894WETHと3576 USDCに変化しました. この時の資産額は,0.894 X 4000 + 3576 = 7152 USDとなり,7152 USD – 6400 USD= 752 USDの利益が出ていることになります. 利益が出ているからひとまず安心です.でもここで両方をそのまま持っていた場合を考えてみましょう.その場合は,4000 USD + 3200 USD = 7200 USDになり,7200 USD – 6400 USD =  800 USDの利益になる結果になります.この場合はそのまま持っていたほうが800 USD – 752 USD = 48 USD 分のプラスの利益が出せていたことになります.逆の言い方をすれば,LP提供をしたために,48 USD分の損失が出たことになります.これがインパーマネントロスです.実際にLP提供を行っている期間には取引手数料が別途利益として手に入るので,それが48 USD分を上回ればイ...

ETHマイニングリグを新規作成 (Core i3 + Vega64 X 2)

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はじめに ETHのThe Mergeが今年中に控えていますが開発者をまとめているTim Beiko氏のTwitter での発言で6月には間に合わないことをついに認めました.順調に行っても作業工程的に9月まではかかると予想していましたがその通りのようです.したがって今年のQ4ぐらいまではETHマイニングは可能だということになります.ある種の賭けでしたが,2月と3月に新規でGPUを購入したのは正解でした. さて,本来であればebayで不要になったGPUを売却するべきですが,数ヶ月間マイニング可能期間が延長されるのであれば話が違ってきました.悩みましたが,手元に余っているVega64系統のカード2枚を使って急遽新規でマイニングリグの作成を行いました.今日はその制作過程とHiveOSでのベンチマーク結果を紹介します. リグパーツの選定 Moneroの値段は幸運にも上昇していますが,CPUマイニングの拡張は諦めました.そこで近所のパーツショップですぐ手に入る最安値のCPUと適当なATXマザーでリグを組むことに決めました.定番はCeleronですが,生憎今は古い世代の安いチップがNeweggで販売されているだけなので,今回は数十ドル余分に払って在庫処分中のCore i3- 10105(LGA1200)とB560のマザーボードの組み合わせました. 購入したパーツは以下のようになります. Intel Core i3-10105 - 89.95 USD ASUS B560-PLUS Prime Intel LGA 1200 ATX Motherboard - 119.99 USD Crucial 8GB DDR4-3200 – 39.99 USD Lian Li Lancool 215 Tempered Glass eATX Full Tower – 99.99 USD Corsair RM750 750 Watt 80 Plus Gold ATX – 129.99 USD ケースや電源のほうがCPUより高いという謎仕様ですが,電源は高品質なものを必ず選んだほうが正解です(電源が故障すると状況によっては全てのパーツを道連れにします). これに,手元に余っているVega 64 Engineering sampleとRadeon WX8200を装着してマイニングリグに仕上げました. 追加...

オピニオン:web3と暗号資産の日本での政策議論

はじめに 日本では,長田町で次世代webであるweb3.0であったりとかNFTの議論が起きそれから税制改革や競争力強化について前進しそうな気配が見えてきましたが,2017年から暗号資産(ここでは仮想通貨と呼びます.この呼称は海外では一般的ではありません.)に投資してこの業界を見てきた自分からすると用語を変えただけでこうも印象が変わるのかと驚いています. ここでは,自分の考えと感じたことについて述べていきます. ブロックチェーン技術は有望でBTCには懐疑的? これは2017年頃にもよく見られた議題でした.ブロックチェーンという技術がこれからは有望で仮想通貨と呼ばれるBTCとその他はなんだか詐欺っぽいという言説です. これもただ単に上辺だけの情報をなぞってなんとなく“BTCはやばそう”で“ブロックチェーン技術”はこれから応用範囲がありそうだと一般の人たちは思ったことでしょう. でも両者がほぼ同じものであることは一般の人々にはよく理解されていません.ブロックチェーン技術単体で見た場合,技術的な観点からは冗長性がやたら高くてリソースが大量に必要な非効率なデータベース(分散型台帳)に過ぎません.PoWによるコンセンサスアルゴリズムは大量の演算リソースを消費しますし,決して効率的なシステムとはいえないでしょう.たとえセキュリティーが守られることなどをアピールしても単体ではこれほど注目されなかったはずです. BTCはP2Pネットワークを介したブロックチェーン基盤で作られたからこそ,ブロックチェーンがここまで価値がある技術だと認識されたのです.つまりブロックチェーンとBTCは同時に登場し同じぐらい重要なもので,ブロックチェーン≒BTCと言っても過言ではありません.しかしBTCは怪しいし詐欺が横行しているからやばいものだというイメージが一般大衆に定着しました(とくにCoincheckハッキング事件のあとには). 繰り返しますが, BTCはブロックチェーン技術がなければ存在していません. ブロックチェーン技術はBTCがなければこれほど発展し普及することはなかったでしょう. 日本政府が技術的なことを理解せず通貨として仮想通貨の取引を認める法律を2017年に通したために日本市場と韓国などのアジア市場が牽引する形でBTCバブルは加熱し,その後Coincheckのハッキング事件と税金面での厳し...

Uniswap 1Q 2022の概観

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 はじめに MessariからUniswap 1Q 2022のレポートが発表されました.今回はそのレポートの注目部分を引用しながら現在のUniswapエコシステムの状況を読み解いてみようと思います. もとになったレポートは以下のリンクから参照できます. https://messari.io/article/state-of-uniswap-q1-2022 レポートの要点 - 2021年第4四半期からの暗号とNFTへの関心の高まりが落ち着き,2022年第1四半期の総取引量と,それに伴う流動性プロバイダーの手数料は減少. - Uniswap on Polygonは有機的な成長を遂げ,V3の非Ethereumプラットフォームとして,稼働が最も遅いネットワークであるにもかかわらず,取引量ではトップとなった.次四半期の流動性マイニングの追加インセンティブは,引き続き成長を促進するものと思われる. - コミュニティは,CeloとGnosis Chainへのさらなる拡張のための領域を模索. - Uniswap Grants Programは,2021年末からの助成金提案が混在するWave 6で史上最大の助成金を交付. Uniswapの概要 UniswapはOptimism,Arbitrum,Polygonなどのスケーリングソリューションとともに,ETHネットワーク上のトークンの取引を促進しています.このプロトコルとDAppは,分散型取引所(DEX)のパイオニアとして知られており, まずV2においてプールされた流動性のX*Y=K一定価格曲線を一般化し,その後V3において集中流動性と時差取引手数料の機能を実現しました.この一定価格曲線であるX*Y=Kは業界の他の多くのDEXで実装されています.流動性集中モデルと多段階設定の手数料は,DEXアプリケーションの中では比較的新しくユニークな存在であり続けています(これはコピープロジェクトを防ぐために商用ライセンスを変えたことも相好しています). 簡単にまとめると、AMMは前述のアルゴリズムでバランスを取ったし菌プールにトークンをペアリングします.流動性供給者(LP)は流動性プールに資金を預け,トレーダーはトークンの出し入れを行うことで取引を行い,事実上プールと取引を行うことになります.LPは流動性を提供する代わりに,トレーダーが支払...

Curve戦争がTerraとMakerDAOの間で勃発?

主なポイント - Terraは、Curve Financeにおいて同社のフラグシップであるUSTステーブルコインのための新しい高インセンティブの流動性プールを立ち上げる予定. - 現在最大のステーブルコインのプールである3poolとは対照的に,4poolはDAIを除外しUST,FRAX,USDC,USDTを含むことになる. - Terraの積極的な動きの明確な目標は,3poolの流動性を枯渇させることであり,これはDAIの安定性と魅力に有害な打撃を与えることを証明する可能性がある. はじめに 最近何かと話題のTerraform Labs CEOで創設者のDo Kwon氏は、MakerDAOのDAIに対して公開攻撃を行い,競合するDAIステーブルコインの流動性を奪い,永久に転覆させると宣言しています. 以下はCryptobriefingの記事を翻訳して加筆したものです. https://cryptobriefing.com/could-terras-new-curve-pool-kill-makerdaos-dai/ TerraがDAIに公開攻撃へ USTの時価総額が約2倍になった後、TerraはMakerDAOのDAIにさらなる打撃を与える準備を進めています. “私の手で$DAIは死ぬ”とTerraform LabsのCEO兼創業者のDo Kwon氏は3月23日にツイートしました.その1週間後,彼はいわゆる "4pool "を導入することで,その脅しを実行に移しました.提案されたプールは,同価値の資産を扱う最大の分散型取引所であるCurve Financeの流動性プールの形をとり,4つのステーブルコインで構成される予定です.TerraのUST,Frax FinanceのFRAX,TetherのUSDT,CircleのUSDCの4つのステーブルコインで構成されます. その目的は現在提携しているアルゴリズム型ステーブルコインUSTとFRAXに高い流動性を確保し,競合する分散型ステーブルコインDAIに流動性を枯渇させることにあります.金融の世界では,流動性とは特定の取引所で取引可能な暗号資産の量のことを指します.流動性はある資産がその市場価格に影響を与えることなく,いかに簡単に他の資産と交換できるかを決定するため,非常に重要な指標です.流動性が高ければ...

イーサリアムThe Merge 週間アップデート4月10日2022年

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はじめに 先週のETH開発者の定例会議でThe Mergeの進捗状況が報告され,今週私の記事でも紹介しました.今週も4月7日に進捗状況の報告が行われ,議事録と会議の様子ともに4月9日にアップロードされました. では,今週の開発進捗状況サマリーを見ていきましょう. コンセンサスレイヤーの開発状況 Goerliテストネットでの3回目のシャドーフォークが行われ少数のgethクライアントに影響が確認されました.問題はクリティカルなものではなかったので,予定通り来週月曜日,4月11日にメインネットでもシャドーフォークが行われます.なお,メインネット上ではクライアントソフトの同期などの基本的な機能をチェックするのでトランザクションは行わないように注意喚起が行われていました(メインネットではシャドーフォークのチェーンとはいえ送信行為を行うとETHを消費するため). 次がメインのポイントで,ついに最後のパブリックテストネットにMergeのリリースを行うか,ディフィカルティーボムの延期を決めるかの決定を4 月29日の定例ミーティングで決定すると発表されています.私の予想はディフィカルティボムの再延期ですが,まだ決定事項ではありません.おそらくU T Cの4月29日のミーティングで最終決定されます.日本時間4月30日には結果が分かるでしょう. PoWの停止に関する状況 https://clientdiversity.org/ あまり目立った議論はありませんが,再度クライアントソフトの多様性が重要なことの注意喚起が行われました.これはコンセンサスレイヤーとエクザキューションレイヤー両方で達成される必要があるとされています.ノード運営者への注意喚起なわけですが,何が言いたいかというとPoSへ切り替わることで,両方のレイヤークライアントの多様性が保たれていないと一つのクライアントがバグで停止すると一気にネットワークのバリデータがネットワークから外れてセキュリティーが低下することや,最悪クライアントのバグを悪用されてネットワーク上で自由にブロックを書き込める状況になってしまうためです.目安は一つのソフトが2/3シュアを超えないことで,大体67%のシェアを超えているとセキュリティーが保てないとされています. 現状は,Execution layerでgethのシェアが84.%を超えており,このまま...

GPU市況 2022年4月8日

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 はじめに 今年の2月ぐらいからGPUの値段は徐々に下がる気配を見せていましたが,さらに対中関税の品目リストからGPUが外れたことに伴いASUSが4月1日から最大25%をユーザーへ還元することを発表していました. そのアナウンスはだいぶ市場価格に影響を及ぼしたようで正常化へさらに近づいてきた印象です.ではTomshardwareの記事と実際にパーツショップで売られている市場価格を比較して北米での現在のGPU価格情報を紹介します. GPUの3月のebay販売実績 Tomshardwareの記事によると3月もebayで販売されているGPUの価格は下落基調が続いています.以下が掲載されていたデータになります. https://www.tomshardware.com/news/gpu-pricing-index 注意点:RTX3070, RTX3060TI, RTX3080の価格はLHRとNon-LHRの両方が混ざった価格になります. 3月のebayでの平均落札価格を見ると,私はRX6800xtとRTX3070-non-lhrを平均価格より100USD安く仕入れたことがわかります.個人マイニング需要が消滅したのは明らかで転売屋と思われるリスティングとしてRX6800新品未開封の投げ売りが散見されるようになってきました.今回の価格高騰で小銭を稼ごうとした挙げ句,一部はebayのリスティングとプロセッシング料金を考えたら転売目的で売買していた人たちはまもなく赤字で売ることになりそうです(それでも現金化できるだけマシかもしれませんが). さてRX6800などは上記の価格からマイナス100USD付近で推移しているので,RX5700xtを探すよりそちらを購入して入れ替えようかと悩んでいるところです. ハイエンド向けでは RTX3090 はどこの小売店でも購入可能になっており,2000ドルを切るのが相場となってきました. 3月のebayでの販売実績集計(Turing世代とNavi世代)を以下のテーブルで示します. 古い世代のカードもマイニング効率的にはかなり高いものが存在しピーク時には高値で取引されていましたが,かなり市況は落ち着いてきました.今はまだRX5700xtが高値で取引されている状態で時々安いものが出ていますが,すぐ売り切れる状態です.RX6800の値段がだいぶ下が...

イーサリアムのThe Mergenの進行状況

The Mergeの進行状況 先月末にGoerliネットワーク上でのシャドーフォークでMergeクライアントのテストが行われました. https://www.trustnodes.com/2022/03/24/ethereum-readies-goerli-for-proof-of-stake-merge 4月2日に行われたDev Coreのミーティングで以下のようなコメントがあったようです. “今週行われた最初のシャドウフォークでは、クライアントでタイムアウトに関連するいくつかの問題が見つかりました。2回目は、心強いことに、少しスムーズに進みました。我々は月曜日にGoerliの3回目のシャドーフォーク、そして来週後半にメインネットのシャドーフォークを計画している!"- と eth1 のコーディネータである Tim Beiko はコメントしています. つまり問題はあったが今週後半にメインネットをシャドーフォークして検証を行うということです.しかしメインネットでのフォークは実際に稼働しているイーサリアムネットワーク上なので,ちょっと予想外です. "メインネットシャドーフォークは、メインネットの条件下でThe Merge後のノードがどのように振る舞うか、大きなブロック、状態、履歴がノードの同期、安定性、パフォーマンスなどにどのように影響するかについてのデータを収集する素晴らしい方法となるでしょう "とTim Beikoはコメントしています. シャドーフォークはメインネットのブロックをミラーリングしてレプリカを作り,そのレプリカをBeacon Chain上のProof of Stake(PoS)チェーンと”会話”させるという,The Mergeの中間みたいなものです。これらはExecution Payloadと呼ばれるものです. 現在稼働中のBeaconチェーンは私が間違っていなければ,このExecution Payloadを持っていません.来週には実際に搭載される予定です. そうすることによって開発者は,Stakerだけがすべての取引承認作業を行うようになったときに,ネットワークがどのように動作するのか,より明確に理解することができます. テストネットの後、こんなに早くメインネットで行うということは、開発者はおそらくメインネットで行う十分な...