保有マイニング機材(2)CPUマイニング編

前回は保有するGPUマイニングの機材を紹介しましたが、今回はCPUマイニングの機材を紹介します。

Ryzen 9 3900x

CPUマイニングで色々なアルゴリズムのマイニングが可能ですが、私は採算性と開発エコシステムの持続性があるかを重視してXMR(monero)をマイニングしています。元々はGPUマイニングの方が効率が良かったのですが、ASICマイナーに対抗する形で、様々なハードフォークが行われ現在はCPUマイニングに向いているRadomXアルゴリズムが採用されています。

何故かわかりませんが、AMD系のCPUが昔からハッシュレートが良い傾向があり、現在ではRyzenでのマイニングがほとんどだと思います。特にRyzen 9 3900はバランスが良いので、XMRマイナーの界隈では定番と言えるCPUです。


主にメモリ周りの速度が一番マイニングに効いてくるのでなるべく速度の速いDDR4メモリを載せてあげる必要があります。付属のヒートシンクはあまり熱容量がありませんが、オーバークロックを行わなければ十分な性能を発揮してくれます。

ハッシュレートはXMRのRandomXで12kH/sぐらいでメモリ周りをオーバークロックするとさらに伸ばすことは可能なようです。ただマイニングの場合は24時間稼働させるので、ECC無しのメモリでオーバークロックというのはあまり安定性が良くない気もします。


Ryzen 9 5900x

入手困難な状況が続いてますが、こちらはパーツショップにたまたま入荷されたのを手に入れることができました。ゲーム性能も申し分ない上に、プログラムの動作速度は大きく向上したので、Zen3の威力を感じています。しかしXMRマイニングではあまりIPC向上の恩恵は受けられず、ハッシュレートは前世代の3900xとほぼ一緒です。

この世代からハイエンドのAMD CPUには付属CPUクーラはなくなりました。私は簡易水冷ヘッドを使用しています。パッケージは恐ろしくチープになってますが、チップの性能は良いので仕方ないですね。ただ最近はDOA(到着時故障率)が異常に高いという報告もされています。100%検査しているはずなのでそんなことあるのと思いましたが、私のLotははずれではありませんでした。

Ryzen 9 5950x

これはメインマシンに搭載してプログラミングや動画編集などを行わないときにマイニングさせています。AMDのRyzen proツールでオーバークロック可能ですが、5GHzまで行くにはかなり大型のラジエータを搭載しないと無理そうです(私の使っている簡易水冷では4.5GHzが限界でした)

 パッケージは5900x同様恐ろしく安っぽいですが、性能は素晴らしいです。マイニング性能はコア数の上昇分の向上は見られて、大体15KH/sで安定動作しています。メモリのオーバークロックを行えば20kH/s出たという報告もありますが、安定動作するのかは疑問が残ります。マザーボードはX570になるので周辺部分のコストはあまりかかりません(私はopen boxという返品されたものを安く購入しました)。
これ以上の性能になるとThreadripperになるので導入のハードルはかなり上がります。Ryzen 9 5950xも公称値TDPが105Wですが、オーバークロックをすると軽く186Wぐらいまで跳ね上がります。周囲の温度上昇も起きるのでSSDの熱暴走対策など施さないとまともにオーバークロック運用はできないようです(10分ぐらいは持ちますが、熱で周辺のメモリ類が私のシステムでは一回やられました)。

まとめ

保有CPUマイニングの機材を紹介しました。実験でMacBookPro16の2019年モデルで実験しましたが、そちらはXMRで1.6kH/sぐらいでした。上記のデスクトップCPUでマイニングを行うと合計で30kH/sを超えてくるので、Ryzen threadripper 3990x 以上のマイニング性能を発揮できていることになります。将来的には自分の趣味と仕事にも使用するので、Threadripper 3970あたりを導入しようか考えてますが、現状はかなりの速度向上を達成できたので満足しています。






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