2022年の投資戦略(DeFi編)

はじめに

もうすでに2022年もQ1の最終月になっていますが,1 月と2月に情報収集がほぼ完了したので投資戦略が固まりました.今更の感はありますが,セキュリティー対策を徹底した上でDeFiに本格参入してみようと思います.ただし,自分の考え方に沿った形,つまりはweb3.0のインフラ部分に関係するブロックチェーンで構築されたDeFiへ投資することを決めました.具体的にはETH (Polygon L2),COSMOS, Polkadot (ACALA)へ手持ちのトークンとその一部を税金が許容できる範囲でトレードし運用する予定です.

Ledger Nano X を導入

こちらは定番のハードウェアウォレットなので昔から知っていましたがオンチェーンで暗号資産を扱うためには必須アイテムなので先月末に購入して設定を終えました.きっかけは,Coinbase Wallet Appが対応したことでそのキャンペーンの一環でCoinbaseエディションを購入しました.もちろんLedgerの正規ネットストアで注文してフランスのパリ本社から発送されてきました(DHLのログが確認できて安心です).こちらもebayなどで安く売られているものもありますが、絶対購入してはいけません.何故なら,すでにシードフレーズを盗まれていると購入後に設定を行って入金すると簡単に悪意を持った相手に資産を抜かれるからです. 購入する場合には正規代理店から新品を購入するのが必須で私はそのセオリーに従いました.実際に届いて中身を確認したのが以下の写真です.


質感はなかなか高級感があって好感が持てます.尚私が購入したのは,coinbaseエディションなので,筐体にはしっかりと”coinbase”と刻印されています.付属品にはUSB type Cのケーブルが含まれていますが,念のためハードウェアウォレットを使うときは必ずこの付属ケーブルを使うようにしています(USB-Cケーブル自体に細工されている場合に備えるため).こちらはKeplerやMetamaskなどのウォレットアプリと連携させて使用します.

Defi運用に使うPC環境のセキュリティー対策

Defi運用に使うPCはセキュリティーレベルが高くハッキングリスクを減らせるものが望ましいです.そうなるとまずWindows OS系はターゲットになりやすくハッカー側の攻撃バリエーションが多いので候補から外しました.次にChrome OSを検討しましたが,こちらはマイナーすぎてハードウェアウォレットのソフトが対応していない可能性が高いので諦めました.そして最後に残ったのはMac OSで自分的には一番セキュリティーレベルが高いと判断しました.

理由は以下の通りです.

  1. ハードウェアとソフトウェア,ユーザー認証の突破が難しい
  2. Appleの審査を通過したソフトウェアのみがApp Storeからインストールできるのでその点も安心できる
  3. M1チップが導入されてから時間があまりたっていないのでまだハッキングするための知見が蓄積されていない(いつまでも安心というわけではありませんので要注意です)
  4. 中古品の再セットアップはApple IDロックをサービスに連絡して外してもらわないと使用不可能

幸い自分のメインマシンはMacBookProだったので,導入費用がかからないのもポイントでした.ただし,今年中にトレード専用のM1 Macに移行予定です.尚,念のためにGoogleアカウントもハードウェアキーによる2段階認証を導入しました.これで物理キーを持っていないと既存と新規デバイスのログインは不可能になりました.正直,個人でここまでやる必要はない気もしますが導入コストが安い割にセキュリティーレベルはかなり高められるのでコスパは悪くないです.

DeFiのトレード先

ETH(L2 Polygon)

まずメインのETHに関しては,レイヤー2(Polygon)でUniswap V3上で運用してきます.実験的にすでにいくつか流動性提供は始めていて操作方法と仕組みは理解できました.こちらはマイニング収益でWETHが毎日振り込まれるのでそれを活用していきます.ターゲットはAPR 50から80%で10日ぐらいごとに複利運用する予定です.個人的には自分でポジションの利益計算と流動性提供の自動化を行いたいのでそれは時間があれば徐々に研究していく予定です.


ATOM (COSMOS)

CosmosはハードウェアウォレットをKeplerと同期させて使っています.ATOMの半分はそのままオンチェーンでステーキングさせたので,残りをOSMOSISへ転送してATOM-OSMOSISペアで流動性提供を行っています.
こちらは独特な仕組みで引き出すまでのロック期間によって利率が変化します.私は14 days BondでロックしてSuperfluid Stakingも利用してAPRを最大化させています(この場合,資金を引き出すには14日間待たされます).毎日の報酬はOSMOSISで支払われるのでそれが貯まったらまた流動性ペアを作る方法でこちらも複利運用する予定です.APRは現在,80%でこれから徐々に下がっていくとは思っていますが,もともと利率が異常に高いのと複利運用すれば一年で倍以上にできるのであまり気にしていません.またオンチェーンでステーキングや流動性提供をしていると時々Airdropがもらえたりするのでそちらも若干期待はしています(税金かかる割には利益が上がらないリスクがありますが).


Polkadot (ACALA)

Polkadot系はACALAへ取り敢えず手持ちのDot をほぼ全て注ぎ込みました.
日本ではAstarが流行っていますが最初からステーブルコイン発行を計画していたことと,DeFiを主目的にしたパラチェーンということでこちらを選択しました.具体的には,Dotブリッジを使って転送,ACA, aUSDとLCDOTに変換して,流動性ペアとACAのステーキングで運用しています.
APRは20%から15%ぐらいとあまり高くありませんが,まだ立ち上がったばかりのプロジェクトなのでこれからの発展に期待して手持ちのDotをほぼ全部投資しました.尚,ACAステーキングに関しては少し独特な方法がとられていて,新規トークンの発行は行わずにPLOのクラウドローンで集まったDotのステーキングリワードからACAを買い上げて分配するという方式になっています.つまり新規発行はしないのでステーキングをしている人たちはただ単に自分のACAトークンのシェアが増やせる仕組みです.また流動性提供者にはボーナスが支払われる予定です.その他,あるミッションをこなすとN F Tがもらえるので,試しに参加してみる予定です.
現状での注意点としてはまだスタートアップ段階なので,Dotのブリッジによる転送は一方向しかできません.つまりデポジットはできるけれど引き出しはまだ実装されていないので自由に資金を動かしたい人には向いていません.またACAトークンを上場しているのは主要取引所ではBinanceのみで流動性は非常に限定的です.全てはACALAエコシステムの発展にかかっているのでそれを理解した上で投資してください. 

まとめ

リスクとリワードを考えると今手持ちの資産全部をいきなりDefiへ移行することは得策ではないのでBlockfiに預けてある資産をどうするかは悩んでいます.利率が極端に悪いので一部をコインベースに戻してETH2へロック,残りをCrypto.comのEarnに移行しようと考えていますがまだ決断はしていません.Uniswap V3での運用成績が良ければそちらへ余剰資金と手持ちETHをまわすかもしれませんが,トレードによる税金がなるべくかからない方法を模索中です.
いずれにせよ2022年はBTCに関しては一年に渡る上昇相場が期待できる状態ではないので、下落もしくはレンジ相場で利益を上げられる戦略が必要です.個人的に今年前半はETHがレンジ相場入りして今年後半からPoSへのマージ後に上昇していくと予想しています.尚,色々下調べした結果,自分はBNB, Solana,TerraやAVAXへは現状では投資しないことに決めました.色々な考え方があると思いますが,自分はETHとPolkadotの経済圏がweb3.0の中心的役割を担っていくと考えているのでそちらへ注力することにしました.答えが出るのは数年後ですが,私はETHとPolkadotは長期投資に最適と判断しました.



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