Monero mining事始
Ethereum(ETH)をGPUでマイニングし始めて3ヶ月ぐらいたちましたが,徐々に採掘難易度の上昇していることとまもなくハードフォークが予定されていることから現在より採算性の高い暗号通貨を探しているところです. そんな中,ネット上で検索するとMoneroが割りと簡単にCPUでマイニングできるという情報があったので今回はMonero マイニングを色々試してみた結果を報告しようと思います. Monero(XMR)は2014年に登場した取引情報の匿名性を高めた暗号通貨でASICの開発は行われておらず,CPUもしくはGPUを利用して採掘が行われています.Moneroの面白いところはファイル暗号化に使われるAESを利用している点で最新のAMDもしくはIntel CPUではハードウェアAESが搭載されていることからCPUでもそれなりの効率で採掘が行えるところです. AMDが公開した情報によれば,最近製作したデスクトップに使用したRyzen 7 1700は,大容量のL3キャッシュが効いてるのかRadeon RX 470を上回るエネルギー効率を達成しているようです. さてXMRの採掘にはほかの暗号通貨と同様にWalletアドレスと,採掘用のソフトウェアが必要になってきます.私が最初に試したのは MinerGate が提供しているGUIアプリケーションであまり採掘速度は速くありませんが,Walletを作成してくれることと面倒なバッチファイルの初期設定が不要だったので試掘にはもってこいでした. Ryzen7 1700搭載のデスクトップで試掘を行った結果は下の図の通りです. ネット上の報告ではCPUマイニングに最適化したプログラムではRyzenで500H/sぐらい可能らしいのでまったく性能はでていません.ただしマイニングプールの設定,Walletをローカルで保持する手間などを考えると試しに使ってみるにはMinerGateのソフトはお手軽でかなり便利でした.ちなみにETHのGPUマイニングは同時に行っていますが,ハッシュレートの低下は見られませんでした. 私がマイニングを始めた当初は1XMR=40ドル程度であったのがそのあと一月もせずに急上昇し現在は1 XMR=110ドル前後で取引されています.Ryzen のTDPは65W程度でCPUにそれほど負...