2021年マイニング収益総括
はじめに
あっという間に2021年の年末,2022年の年明けを迎えました.個人的には昨年は暗号資産投資を2017年に始めてから2回目の強気相場入りを経験し,細々と続けていたマイニング機器の増強を積極的に行なった年でした.新年の抱負などこれから考えているところですが,まずは税金申告などの関係で,昨年のマイニング収益の暫定値を計算してみました.
2021年の年間マイニング収益
暫定値ですので,まだ正確ではありませんが,簡単に全データを読み込んで計算を行なってみました.結果は以下の通りです.
トータルのマイニング収益は9926.3 USD (約114万円)となりました.上のデータから分かると思いますが,今年前半は順調に収益が増加してますが,夏から秋にかけて大きく落ち込んでいます.これは,5月にETHが最初のピークを迎えた後に急落したためと,単純にマイニングの熱と気温の上昇のために一台サブマシンを停止していたためです.
12月に収益が急激に伸びているように見えるのはハッシュレートを追加機材で増強したのと,単純に払い出しのタイミング がたまたま集中したためです.
ここではCPUマイニング分を表示していませんが,そちらは手動でXMRのマイニングプールからウォレットへ払い出されたタイミングとその日の終値で集計してみました.結果はマイニングしたモネロの総量は2.98 XMRでトータル収益は713.8 USDになりました.そちらを合わせると合計で10640.1 USD (約123万円)でした.
昨年からの成長率は約10倍(去年は細々と掘っていたので),昨年から購入した機材のコスト分は回収してさらに利益が出る状態で終えることができました.
尚,まだ集計していませんが,Blockfi,Kraken, Coinbaseでステーキングしている分の収入はここに反映されていません.CoinbaseでロックアップしたETH2.0はステーキングの支払いがまだロックされているため米国の税法上で収入と見なされないのはラッキーでした(ただ冷静に考えてみるとこれは当たり前ですよね).Blockfiの利息収入は余裕で600ドル超えているので1099-NECが今年は送られてくるはずですが,オンラインで閲覧可能になるのは2月頃になりそうです.
2022年の暗号資産マイニングはどうなる?
個人マイナーの場合はETHマイニングがメインでしょうから,全てはETH2.0のビーコンチェーンがメインと合流するタイミング(つまりProof of Stakeへの完全切り替え)にかかっていると考えています.現状ですでにRavenCoinなどへ切り替えを始めているマイナーも多くいるように,恐らくETH2.0が2022年のQ2ごろに完全移行を終えると,私のようにGPUを使っている個人マイナーは以下の2つの選択肢を取るしかないと思っています.
- 使用している全機材を売り払う(ただしタイミングはかなり難しい)
- ETH以外のPoW系トークンへ乗り換える
私は2を選択する予定ですが,暗号資産の相場次第では,一部の古いGPUは売却するかもしれません.2の場合でも色々なシナリオが考えられます.例えばETHのマイニング終了後,RVNなどへ一気にハッシュレートが上昇(ETHマイナーが切り替えるため),マイニング収益性悪化で体力のない個人マイナーからどんどん脱落していくケースなどです.この場合は徐々に中古GPUがebayに出回り値段が下がっていくでしょう.楽観的なシナリオでは,ハッシュレートの上昇に伴い,RVNなどの価格が上昇して新たなマイニングバブルが発生することです(ハッシュレートとトークン価格は一般的に正の相関があるため).いずれにせよ2022年はもう少し最新GPUが購入しやすくなることを期待したいです.
まとめ
昨年はETHマイニングを始めてから最も良い年になりました.尚,マイニングしたETHは全て売却せず,ETH2.0へのロックアップとBlockfiの利子口座へ預けて利息を稼いでいます.やっと皆がETHの可能性に気づき始めて新手の投資資金が流入していることや,ETH2.0の本格稼働を控えていることを勘案し保有分の売却は考えていません.BTCに関しては半分ぐらい2021年中に利確するつもりでしたが,12月の価格下落で次のタイミングを待っているところです.まだBTC半減期後の強気相場は終わっていないと考えているので,2022年前半にピークを迎えるか,2020年のようにCOVID-19関連のパニック売りとその買い戻しで急激に価格が上下する可能性が高いと思っています.
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