ETHマイニングリグ製作(Nvidia RTX3070 – non LHR + HiveOS)

はじめに

前回の投稿でLHR版のRTX3080入手とベンチマーク結果について紹介しましたが,今まで使っていたRTX3070が同じ筐体に収納できず結果的に余ってしまいました.もう一台のLinux マシンも通常のミドルタワーケースにASUS Strix RTX3070を搭載しており3スロット以上を占有しているので,そのままではやはり2枚のRTX3070を搭載できない状態でした.

ご存知の通り,Non-LHR版RTX3070のマイニング性能は非常に優秀なのでこのままではもったいない状態でした.そこで急遽オープンエアのフレームを入手してNvidia系のマイニングリグを製作しました.


マイニングリグの組み立て

マイニング用のオープンエアのフレームを組み立てて,元のデスクトップP Cから中身を全部移行する作業を行いました.マイニング用フレームはたまたまパーツショップで見つけたG P Uが6枚搭載できる簡易設計で,強度部分にやや不安はありますが,後ほどホームセンターで補強パーツを追加しようと思います.

移行元のP Cは埃が溜まっていたのでそれをエアダスターで掃除を行い,簡易水冷ヘッドも取り外すのが面倒だったのでそのまま外して載せ替えました.ここまでは順調でしたが,ライザーケーブルを使用してGPUを繋ぐと映像出力されず,PCのBIOS画面すら出力されません.自作P Cを作ったことがある人なら分かると思いますが,BIOS画面が出てこないというのは結構焦ります.配線や接続を全部チェックしても何も問題ないので,取りあえずライザーケーブルを疑って,GPUをマザーボードに直接挿してみました.

ここで,もう一度起動させてみると無事Linux (Ubuntu)が立ち上がりました.ここで一旦電源を落としてもう一枚のRTX-3070をPCI-E X 1 -> ライザーカード経由で接続し,再起動を行うと2枚目のカードが認識されませんでした.これはおかしいなと思いつつWifiの再設定を行ったり,Ubuntuの更新を行った後に再起動を何回か試みましたが,全く認識されませんでした.Linux特有の設定の問題かなとこの時点では思ったので,ここでHiveOSインストールを試みました.

インストールメディアのファイルシステムが壊れるトラブルに遭遇しつつHiveOSのインストールが無事完了するとやはりRTX3070が一枚しか認識されませんでした.ここからトラブルシューティングのためにライザーカードを交換してみたり電源の取り回しを変更してみたり接触不良がないかチェックしたりと色々やってみますが,以前として全く認識されませんでした.

ここでネット上で同じようなトラブルに遭遇している人がいないか検索し,BIOSの設定で,PCI-E全ポートをGEN2に設定するというアドバイスを見つけました.そしてBIOS画面のAdvancedからPCI-Eポートをマニュアル設定で,GEN2に設定して再起動を行うと無事2枚目のカードも認識されました(ここに至るまで数時間格闘してました笑).

結論から言うと,X570のマザーボードなのでPCI-Eが自動的にGEN4を選んでしまいライザーカードやケーブル側が対応できなかった状態のようです.ライザーケーブルもGEN3対応のものなので恐らく同様の理由で最初のトラブルが発生したのでしょう.


ベンチマーク結果

HiveOSのFlight sheet→ETHマイニングでt-rexマイナーを選択しました.特別なオプションは追加していません.マイニングベンチマークの結果は以下のようになります.

大体,一枚あたり60MH/sを少し超えるぐらいでトータルは狙い通り120MH/s以上を記録しました.消費電力はCPUの同時マイニングを行なってもAMDのリグより低い状態なので,まだ一枚ぐらいは増設できる余地がありそうです.ちなみにGPU温度を見るとASUS Strixが圧倒的な冷却性能を発揮しているのが分かります.カードサイズは弩級ですが,RTX3070にはオーバースペックなヒートシンクを搭載しているお陰で冷却性能やオーバークロック性能は優秀そうです.ファンの回る音もかなり小さいので,個人宅の書斎などでマイニングを行うならかなりオススメです.


まとめ

色々トラブルはありましたが,これでNvidia専用のマイニングリグが無事稼働しました.いくつか気になっているGPUがあるので入手できればこのリグ上で色々なテストができそうです.ただしまだ依然としてGPUの奪い合いが続いているので,RTX3000シリーズよりはRTX A2000やA4000を探してみようと思っています.ちなみにそろそろ15Aの2系統だけでは電源が足らなくなってきたので,なんとかもう一系統使えないか配線を調べ始めました.ただこれ以上は排熱の問題もあるので家を購入した方が良さそうです.こちらではブレーカー容量100Aか200Aが一般的なので,個人マイニングを行うなら古い家でも電気工事無しで行けそうです.


コメント

このブログの人気の投稿

ETHマイニング Phoenix minerの設定方法

ETHマイニング TeamRedMiner設定方法

CONBASEのレビュー