BTC 最高値更新とETHは4100ドル突破!!
先日の投稿でBTCのUSD建てでの最高値更新は時間の問題と言いましたが,今日あっさりと到達しました(執筆時点で66000ドル超えたあたり).こうなるともう基準になる価格帯はないため次は心理的レジスタンスラインの70000ドル,おそらく一気に75000ドルぐらいは上昇するのではと予測しています.ETHもBTCにつられる形で順調に上昇しており,先程4100ドルを突破してこちらもまもなく最高値を更新しそうです.これからは時価総額が高い銘柄に資金が集中すると思うので,BTCに連動する傾向が高いアルトコイン銘柄はつられて値上がりするでしょうし,逆に連動性があまり高くない銘柄はつぎのアルトコインの物色されるサイクルを待つ必要があるかもしれません.
今週末は暗号資産関連で注目するイベントはそれほど多くないのですが,10月23日はEvergrandeの償還が滞っているUSD建の社債が正式にデフォルトする可能性が高いので少し警戒する必要はありそうです.私が知る限りでは,以下のファンドとETFなどがEvergrandeの社債を保有しているようです.
- Fidelity Asian High-Yield Fund
- UBS (Lux) BS Asian High Yield (USD)
- HSBC Global Investment Funds - Asia High Yield Bond XC
- Pimco GIS Asia High Yield Bond Fund
- Blackrock BGF Asian High Yield Bond Fund
- Allianz Dynamic Asian High Yield Bond
保有割合的にはあまり高くないので,それほど他の取引市場や銀行システムへの波及効果はないと思いたいですが,中国政府が流動性介入など適切な対応を取るという前提での話なのでまだどうなるかは油断できない状況です.
米国の株式市場の動揺がまた一時的に各市場に波及すれば暗号資産も大きな影響を受けるかもしれませんし,それを凌駕するほどの需要があればこのまま上昇を続けていくでしょう. Krakenインテリジェンスの対数回帰分析によればETHに至っては,今回のブル相場で19000ドルを超えるところまで一時的に上昇する可能性があると報告されています.おそらくその値段レンジに近いところまで上昇するとしたらいくらETH2.0で多数のETHがロックアップされているとはいえかなりのボラタリティーの上昇が予想されます.
BTCの予想レンジは大台の10万ドルから20万ドルの間で,2013年の上昇相場と似たような状況が出現しているようです.BTCの現物連動型のETFは承認されるのかまだ確定できではないので,その部分だけは不確定要素です.BTCについてはただの投資目的であればここで利益確定するのも良いですし,長期投資ならこのまま保持し続けてもそんなに悪い選択ではないと思います(特に税金の問題がある場合).ETHのマイニングに関しては取引が活発なこともありまた徐々に収益性が上昇してきています.ETH2.0に完全マージされるまでにまだ8ヶ月ぐらいはあるようなので,しばらくはETHマイニングを継続するメリットはありそうです(新規参入は疑問ですが).NVIDIAは前回のマイニングバブルの経験から2021年Q4は意図的にRTX3000シリーズのGPU生産数を抑えるようですし,TSMCが短期的に製造キャパシティーを増やすのも限界なので,まだしばらくGPUの品薄状態は続きそうです.ETHのマイニングによるGPU需要が消失してもまだまだ採算性があるアルトコイン銘柄は存在しているので,GPUマイニングを行っている業者や個人はそちらへ徐々に移行していくでしょう.BTCのマイニングの主流は完全に北米やカザフスタンへ移ったので,マイニング機器の開発企業は中国から周辺国へ移転(開発拠点はシンガポールや米国あたり?)して製造はいままで通りTSMCやSamsungが請け負っていくと思います.
個人的には今回の上昇相場は2018年,2019年の下降相場を経験してきた身として一時的なボーナスタイムと捉えてメリットを享受しようと思います.そしてつぎの下降サイクルへの備えを整えていこうと考えています.ただし,以前と違ってBTCやETHが機関投資家に保有されるようになったことで,今回の下降相場は前回よりボラタリティーは激しくないかもしれません.そちらも来年以降,私が注目しているポイントになります.
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