中国拠点のETHマイニングプールが次々とシャットダウンを発表
中国政府機関による暗号資産の取引や関連サービス全ての禁止措置により中国拠点のマイニングプールが次々とシャットダウンすることを発表しています.衝撃的なのは、ハッシュレート占有率第2位のSparkPoolからの発表で今月末までに完全にシャットダウンすることをアナウンスしていました.それに呼応するようにF2Poolでも中国ユーザーによる接続を遮断することを通知しました.The Blockによると第4位のBeePoolも10月16日に完全シャットダウンのアナウンスを行ったようです. Ethermineは中国拠点ではないので,何もアナウンスしていませんが,中国政府の刑事訴追も行うという脅し文句を見ているとまもなく中国ユーザーへのサービスを禁止するのではないかと予想しています. おそらく中国拠点の大規模マイナーは海外移転をすでにしているかマイニング装置の中古販売を始めているかもしれません.中国eコマース大手のAlibabaはマイニング機器の販売すら禁止するようなので,ASICマイナーなどは行き場を失いそうです. 今回のこの事態,個人的には,ハッシュレートが落ちて難易度調整がかかると収益性が上がるので歓迎しています.ただSpark Poolの利用者が全て中国在住者ではないので,一時的な低下が見られるだけで,すぐに回復してくるのではないかと予想しています. 暗号資産市場はネガティブなニュースに反応して完全に上昇の勢いを失っていますが,毎年9月は各国政府による主要な政策決定が行われるためにそれほどパフォーマンスが良くないのが通例で、私はあまり気にしていません.これからQ4にかけて10月からトレンド転換が起きるのか,またどこまで今回のブルサイクルで上昇していくのか(または下落トレンドへ突入?),2021年Q4から2022年Q1にかけて色々なことが起こりそうです. SparkPool Twitterより Alibabaによるルール変更の発表訳文: 中国人民銀行、工業情報化省、中国銀行業監督管理委員会、中国証券監督管理委員会、中国保険監督管理委員会の「ビットコインのリスク防止に関する通達」、中国人民銀行の発表、サイバー空間問題中央指導グループ弁公室、工業情報化省、国家工商行政管理総局、中国銀行業監督管理委員会、中国証券監督管理委員会、中国保険監督管理委...