3月15日に米国証券取引委員会によって初のビットコインETFが承認されるかと思われましたが,見事に否決され,今月末には2番目のETFの件についても判断が公表される予定です. ビットコインはスケーラビリティーに関連した分裂問題が再燃して,Bitcoin Unlimitedを支持するマイニングプールがDDoS攻撃を受けてダウンするなど話題満載の数週間でした. そんな騒動の影響か仮想通貨全体のビットコインのシェアはハードフォークの不安から大きく減少してきているのが現状です. 3月25日の午後3時段階でマーケットシェアをまとめてみました. 1位. Bitcoin (BTC), 1 BTC = 950.92 ドル, 市場規模: 154億ドル ( 約1兆7千億円) 2位. Ethereum (ETH), 1 ETC = 51.06 ドル, 市場規模: 46億ドル (約5千億円) 3位. Dash (DASH), 1 DASH = 96.41 ドル,市場規模: 7億ドル(約8百億円) ビットコインがここ2週間で大きくシェアを落として現在は全体の66.9%程度のようです. その一方でEthereumとDashは大きく価値を伸ばして,ビットコインのハードフォーク懸念の恩恵を受けているようです. 現状ビットコインのハードフォークは現実的に起こると私は思っていますが,どちらにせよ現状ではトレードで利益を上げるならまだしも積極的に長期保有のために現物を買う理由は見当たりません.逆にEthereumは大きくシェアを伸ばしており第2世代のブロックチェーンを使った仮想通貨としてまだ潜在的に成長していくと考えています. ビットコインはマイニングで個人が利益を出すのは難しい状況ですが,EthereumとDashはGPUやASICマイナーが手ごろな値段で手に入るので,趣味としてやってみるのも面白いかもしれません.少なくとも現状の価値水準であれば,初期投資は最短60日程度で回収できるようです. 個人的にはビットコインの分裂騒動が収まるまでは,追加投資はすべてEthereumに振り分けようと思っています.またDashのマイニングも面白そうなので自分でハードウェア購入も検討しているところです.